うつ病で休職中の人のための「リワークプログラム」をご存じですか?
うつ病のリワークプログラムはうつ病患者の復職を支援するプログラムです。
リワークプログラムを受けられる医療施設は全国で180以上もあります。
うつ病に陥ってもリワークプログラムで復職し、再発もしない人が増えているのです。
毎日決まった時間に病院に通い、同じような仲間とともに再発を防ぐためのプログラムを受けて復職してみませんか?
リワークプログラムとは
リワークプログラムというのは、
経験豊富な精神科医をはじめ、臨床心理士、作業療法士、スポーツインストラクターなど様々な専門家がチームを組んで、
総合的な視点から病気の快復と同時に職場復帰の準備、
再発、再休職の予防を行う復職支援のプログラムです。
リワークプログラムとは、復職を支援するプログラムです。
具体的には、リワークプログラムでは、
- 継続的に施設に通うことで職場復帰に必要な生活リズムを取り戻す
- デスクワークや軽作業など実際の業務に近い作業で職場復帰のウォーミングアップ
というような、段階を踏んで職場復帰への準備を行うとともに、
- どうして休職に至ってしまったのかを振り返る
- 以前の生活や働き方や考え方を振り返る
ことも行い、
- 復帰後のストレス対処法やセルフケアの方法
リワークプログラムでは、
- グループワークを行うことによって、
- 対人関係の問題や自分の弱点を認識して修正する
ことができるため、
自分独りだけで復職の準備を行うことに比べてはるかに現実的な準備
ができるのです。
さらに、
復職後に再休職しないためのフォローアッププログラムを実施
している医療施設もあり、再休職のリスクも低く、復職に成功する人が多いのです。
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リワークプログラムで復職するには
それでは、リワークプログラムはどこで受けられるのでしょうか?
リワークプログラムは、
- 医療機関で行われているリワークプログラム
- 地域障害者職業センターで実施しているリワークプログラム
があります。
医療機関 の リワークプログラム |
障害者職業センター の リワークプログラム |
医療機関 | 障害者職業センター (47都道府県) |
・治療の一環 ・本人の希望で実施 ・本人の復職を支援 ・専門医が常駐 |
・精神障害者雇用支援の一環 ・本人、事業主、医師の同意 ・本人と事業主を支援 ・支援計画を策定 |
有料 | 無料 |
医療機関のリワークプログラム
医療機関におけるリワークプログラムは、うつ病の治療の一環として行われます。
最近ではリワークプログラムを実施している、精神科や心療内科が増えていますが、「うつ病リワーク研究会」という学術団体では、うつ病リワーク研究会の所属する会員医療機関をリストしていますので、お住まいの都道府県をクリックすると、リワークプログラムを行っている会員医療機関を探すことができます。
リワークプログラムの医療機関を探す ⇒ うつ病リワーク研究会の会員医療機関
探したい都道府県にカーソルを寄せますと現在リワーク(復職支援)活動を実施している表示されます。
地域障害者職業センターのリワークプログラム
地域障害者職業センターとは、各都道府県に設けられている、
障害者に対する、専門的な職業リハビリテーションサービス、事業主に対する障害者の雇用管理に関する相談や援助、地域の関係機関に対する助言と援助、を実施している公的機関です。
地域障害者職業センターは、公共職業安定所と密接な連携を行いながら、障害者に対する
専門的な職業リハビリテーションを提供する施設として、全国47都道府県に設置されいます。
その業務の一環として、
精神障害者総合雇用支援事業を行っており、
精神障害者だけでなく事業主に対しても、医療関係者と連携して、精神障害者の新規雇用、職場復帰、雇用継続のための様々な支援を行っています。
(独立行政法人)高齢・障害・求職者雇用支援機構が地域障害者職業センターを統括しており、あなたの近くの地域障害者職業センターを探すことができます。
地域障害者職業センターを探す ⇒ 高齢・障害・求職者雇用支援機構ホームページ
うつ病で休職したら、
まずは静養期で精神の疲れを取って、
次に、散歩をしたり、生活のリズムを整えていくという、回復の段階があります。
生活のリズムが整っってきたら、
リワークプログラムで、
共同生活と規則正しい生活に慣れることことは非常に有効なことなのです。
復職とは、元と同じストレスがある職場に戻ることです。
復職を成功するためには、
ストレスに対処できる方法を身につけなければ、
再び再発してしまう可能性が非常に高い
のです。
ストレスをコントロールするコツを習得するのがリワークプログラムです。
リワークプログラムでは、
あなたと同じように復職を目指す仲間と、
- グチを言い合ったり、
- 一緒に昼食を食べたり、
- 励まし合ったり、
しながら、復職を目指すのです。
自分ひとりで充分な復職の準備をすることはなかなか難しいものです、、、。
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