うつ病で休職したあとに職場復職しても、
50%が再発して再び休職する
といわれています。
さらに、
- 2回目の復職では70%が再発
- 3回目の復職では90%が再発
するともいわれているのですが、
福岡の不知火病院では、
うつ病患者の90%が復職に成功している
というのです。
不知火病院でおこなっている効果抜群の治療法は、
日本ストレスケア病棟研究会はに属する全国の病院でおこなわれています。
あなたも、この療法に興味がありませんか?
うつ病患者の9割が復職に成功
うつ病を最初に発症してから10年以内の再発率は70~80%だといわれています。
うつ病による休職後に、職場に復職しても50%が再発して再び休職、2回目の復職では70%が、3回目では90%が再発するともいわれています。
しかし、
うつ病患者の90%が復職
という驚異的な治癒率の病院があります。
この病院は、福岡県大牟田市にある不知火病院。
地方都市の民間の中規模病院ですが、
1989年に日本初のうつ病専門治療施設「ストレスケアセンター」を開設して以来、
先進的なうつ病の医療機関として注目を集めている病院です。
さらに、2001年4月には、(財)日本医療機能評価機構により、
「精神医療を担うことを主たる役割とする病院」
として、精神科の病院の中で全国で27番目に認定を受けています。
詳しく見る ⇒ 福岡県大牟田市の不知火病院
不知火病院では、独自の治療方法を用いて高い復職率を達成しているのです。
2003年からは復職支援を本格始動させ、
- 入院患者向け復職支援プログラム1種
- 外来患者向け復職支援プログラム2種
の復職支援プログラムを行っており、
各プログラムにおける復職率は86~100%
という驚異的な実績を示しているのです。
不知火病院の院長は、徳永 雄一郎氏で、福岡大学医学部の客員教授も兼務しており、日本ストレスケア病棟研究会の会長も務めています。
「「脳疲労」社会 ストレスケア病棟からみえる現代日本」、「うつ病治療の最新リハビリテーション」など多くの著書もありますので、購入して読んでみようと思っています。
不知火病院のうつ病治療のスタンス
不知火病院のストレスケアセンターにおけるうつ病の治療には外来と入院があります。
不知火病院の外来治療
外来治療では、薬物療法と医師が必要と判断した場合には、臨床心理士やカウンセリングナースによるカウンセリングが行われます。
うつ病により休職中の患者には、
週3日から5日程度、
復職訓練として認知行動療法をとり入れた復職支援プログラムに参加
して復職がスムーズに進むようにしているそうです。
うつ病の職場復帰に際しては復帰支援プログラムなしでは非常に難しいのです。
さらに、
通院患者で症状が重い患者には、頻繁な診察や、看護師による訪問看護も実施しているのです。
不知火病院のストレス病棟でのうつ病の治療内容
海の病棟と呼ばれるストレスケア病棟の入院期間は3ヵ月以内だそうですから、短いのですね。
家庭や仕事から離れてゆっくりと休養し自分の調子を取り戻します。その後、活動への参加やカウンセリングなどにより課題を明らかにしながら問題解決に向けた治療を行い、退院に向けての準備や調整を行います。
空気の流れを感じられる快適な病室や、四季の変化を楽しめる遊歩道などが整備され五感で自然を感じられる治療環境です。
カウンセリングと同時に、症状に応じて、精神療法、認知行動療法、作業療法、音楽療法、家族療法などの様々な療法に参加し、入院治療の基本方針は、うつ病の回復だけでなく、体調悪化の原因となった事柄までも治そうとするものだとしています。
最も注目すべきは、
うつ病治療薬の減薬と断薬
です。
多くの入院患者は減薬や断薬を臨んでいることから、
入院中に、減薬や断薬の試みを行っているそうで、
種々の療法やカウンセリングなどを重視した治療により、減薬や断薬に成功する患者も少なくないそうです。
上にも書きましたように、不知火病院の院長は、日本ストレスケア病棟研究会の会長も務めています。
日本ストレスケア病棟研究会は、
うつ病患者の治療内容を多軸的に捉えて、心理療法の充実、治療環境の整備、新しい薬物による治療法の試み、などの患者の早期回復を考えた治療について連携研究している会で、
全国の16の医療施設と100名を超す精神科医が会員になっています。
詳しく見る ⇒ 日本ストレスケア病棟研究会
うつ病での受診や悩みがあったら、是非近くの会員の医療施設を訪れたらいかがでしょうか?
もう一つの注目点は、
自殺者が少ない
ことです。
日本ストレスケア病棟研究会に所属する16の医療機関における2009年までのうつ病患者の全入院患者数は10,427人だったそうですが、
自殺者数は25人(自殺率0.24%)
であり、自殺者数が少ないことは、厚生労働省からも高く評価され、ストレスケア病棟研究会の治療成績に注目が集まっているのです。
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うつ病の復職支援プログラム
不知火病院の復職支援プログラムの骨子は、
- 生活リズムの改善、自己コントロール力の向上
- 共通の悩みを持つ仲間同士での支え合い、現実的な不安の軽減
と、
まあ、特に特徴の有るものでは有りません。
復職支援プログラムでは、
下記の5項目ができるようになるのが目的です。
- 休職に至った経緯と原因(環境因・性格因)を整理する
- 4週間でできる対策を立て、大目標を設定
- 大目標を達成するための週間目標をとスケジュールを立てる
- 日常生活や作業療法などの活動により目標を実践できるようにする
- 自分の取り組みを振り返り、週間スケジュールシートに記入する
そして、
復職支援プログラムは下記の4段階の経緯で行われるのですが、
復職支援サポートを活用するメリットとして、
- 出勤時を想定した生活リズムが確立できる
- コミュニケーション能力を向上できる
- 再発リスクを低下できる
- 同じ悩みや目的を持つ仲間ができる
- 体力が向上し、ストレスの発散法を学べる
- 各自に合ったリハビリテーションを提供できる
集団生活を通じて、生活リズムを取り戻し、コミニケーション能力を向上することは復職において重要なことです。
休職中は、家族への負い目や、家に居場所がない、友人に相談しても辛さを分かってもらえない、と孤立する患者が多いのだそうですが、
復職プログラムで悩みを共有することにより、復職に向けた不安が緩和でき、復職率が高いそうです。
うつ病患者には、
- とにかく抗うつ薬を処方
- 症状が変わらなければ薬の増量や他の薬を追加
- 再診以降はいわゆる3分間診療
これが一般的なうつ病の治療の現実ではないでしょうか。
しかし、
不知火病院のようなうつ病の治療施設もあるのです。
不知火病院の徳永院長は、
「たしかに儲かりません。でも、自殺をしようという人が、朝日が昇るのを見て、『ああ、自分も生物の一員なんだ。呼吸しているだけでもいいんだ』と発見したりするんです。生きる意味やエネルギーを患者さんから貰える仕事に私は就いている。だから、医療に妥協はできませんよ。病院を潰すわけにもいきませんけどね」
と述べています。
こんな病院がもっとたくさん有ったら良いのですが、でも少なくとも、ストレスケア病棟研究会の16施設があります。
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