酔った翌日に不安になるのはうつ病ではなくハングザイエティーです
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。
今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
痛飲した翌日に妙に不安になることはないですか?
- 酔っ払って醜態を晒したんじゃないか、、
- 酔って言いたい放題に言ってしまったんじゃないか、、、
私も通院した翌朝にこんな不安にかられることがあるのですが、
酔った翌日に不安になるのはあなただけではありません。
酔った翌日に不安になるのはうつ病ではなくハングザイエティーかも知れません。
ハングザイエティーをご存じですか?
酔った翌日に不安になるのはハングザイエティー
飲み会の翌日に、
- 自分は醜態を晒したんではないだろうか、、、
- 自分は上司に悪態をついてしまったんじゃないだろうか、、
こんな不安や後悔に駆られるのはあなただけではありません。
楽しい飲み会ならいざ知らず、
- 人間関係で悩んでいる
- 仕事がうまくいっていない
- 自分にばかりキツい仕事が回ってくる
こんな悩みやストレスを持っているときの職場の飲み会では、酒の勢いを借りて暴言を吐く人も少なくはありませんし、そんなつもりではなかったはずなのに、酔った勢いで絡んでしまったりするものです。
翌日になって、
途中から記憶がない、、、
もしかして、
- 醜態を晒したんではないだろうか、、、
- 上司に悪態をついてしまったんじゃないだろうか、、
と落ち込んでしまい、出社するのが嫌になったりしてしまうことも多いのです。
一緒に飲んだ仲間に、探りを入れてみたり、
そして、
相手の表情に一瞬のためらいがあったりしたら、
「ああ、やっぱり」とさらに落ち込んでうつな気分になってしまうものです。
酔った翌日に不安になるのはうつ病ではなくハングザイエティー
酔った翌日、不安になるのはうつ病ではありません。
酔った翌日、不安になるのは、ハングザイエティーです。
ハングザイエティー(hangxiety)とは、
- 二日酔い (hangover)
- 不安 (anxiety)
の2つの言葉からなる造語なのです。
しかし、
ハングザイエティーはうつ病や不安神経症ではありません
アルコールには一種の抗うつ作用があります。
したがって、お酒を飲んでる時は、
- 気が大きくなったり
- 不安が解消されたり
するのですが、翌日に酔いが覚めてくると、その反動で一時的にうつ状態や不安症になったりすることは自然のことなのです。
ハングザイエティーは、体の自然な反応なのですから、気にしてさらに落ち込む必要はありません。
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心配事は酒に頼らずに解決しよう
今日は飲もうぜ、と、
- 酒を飲んでストレス発散!
- 酒を飲んで憂さをはらす!!
と、酒はストレス発散に使われることが多いのですが、
実は、
アルコールはストレス解消の有効な手段ではありません
強い不安に駆られているとき、強いストレスにさらされてる時に、アルコールに頼るのは良い方法ではないのです。
アルコールは、麻酔薬と同じようなものなのです。
飲酒は、脳の機能を一時的に麻痺させることから、
- うつ状態から解放されて気が楽になる
- ストレスを忘れて気が大きくなる
ことから、酩酊状態では非常に楽な気持ちになるのですが、
ほろ酔い状態では、
- 脳の理性や思考、判断などを司る新皮質といわれる部位を麻痺させ、
- 感情、情動の抑制が解除されるため
- 陽気になったり、泣いたり、怒ったり
しているに過ぎず、一過性に健忘が生じ、その夜の記憶が飛ぶ事も有るのです。
そして翌日、
酔いから醒めて現実に直面すると
抑うつ感や虚無感が憎悪されるのです。
アルコールは、一時的に思考能力を麻痺させてストレスを回避してるだけなのですから、この状態を続けるには常にアルコールで酩酊した状態を保つ必要があり、
うつ病からアルコール依存症になる人も少なくありません。
また、
アルコール依存症からうつ病になる人も多いのです。
心配事の9割は起こらない
前に、「心配事の9割は起こらない」という記事を書きましたが読んでいただけたでしょうか?
これは、
「心配事の9割は起こらない」とう言葉をご存じですか?
貴方は心配で心配でたまらないのでしょうが、心配事の9割は起こらないのです。
実は、これは、
曹洞宗徳雄山建功寺の住職である枡野俊明氏が書いた本のタイトルなのです。
枡野氏は、
心配事を先取りせず「いま」「ここだけ」に集中する
ことを薦めています。
起こりもしない心配事を、今から不安に思うよりは、現実に集中しなさいと言うことなのです。
酒はストレスを解消するのに良い方法です。
しかし、神的ストレスは自分に気づかないうちに蓄積し、飲酒によって自分でも思わぬ発言や行動を起こすことも多いのです。
過度なストレスがたまっている時には、アルコールに頼らず、目の前の問題の解決を優先すべきなのです。
そして、問題が解決出来たときには大いに飲んでください。
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