乳酸菌はセロトニンを増やす|サッポロビール

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。

今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

先日からヤクルトやカルピスがうつ病に良いとのお話をしていますが、

サッポロビールも、

乳酸菌によってセロトニンが増えストレス性睡眠障害を改善した

と報告しています。

そこで今日は、サッポロビールのヨーグルトの話です。

結論から申し上げると、

乳酸菌にはストレスによる睡眠障害を改善する効果がある

ということのようです。

 

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乳酸菌はセロトニンを増やしストレスや不眠を解消する

サッポロビールと大阪大学永井克也名誉教授の研究グループは、

  1. 乳酸菌により腸でのセロトニンの放出が促進される
  2. そのセロトニンが自律神経に作用してストレスや不眠を解消する

ことを世界で初めて明らかにしたと報告しています。

詳しく見る ⇒ サッポロビールプレスリリース

 

① 乳酸菌は腸管からのセロトニン放出を増やす

この実験では、マウスの腸管を切り出し、腸管内に乳酸菌を含んだ水を投与し、放出されるセロトニン量を測定したところ、水を投与した群に比べて乳酸菌を投与した群ではセロトニンが増えたのです。

② 分泌されたセロトニンは腸から脳への刺激を伝達した

マウスの十二指腸に乳酸菌を投与したところ、セロトニン分泌が増え、そのセロトニンは、腸から脳への刺激伝達神経を介して刺激が伝達された。

③ 分泌されたセロトニンは脳から腸へも刺激を伝達した

さらに、乳酸菌によって増えたセロトニンは、求心的に腸から脳へ刺激を伝達したのですが、さらに、その刺激は遠心性に脳から皮膚や胃などの臓器に伝達された。

 

サッポロビールは乳酸菌がセロトニンを増やすことを発見
少し難しかったかも知れません、、この実験の何が凄いかというと、

私達の体の中のセロトニンは98%が腸内に存在し、脳のセロトニンは全体の2%にすぎないのです。

しかし、腸内のセロトニンは脳には影響しないと思われていたのですが、乳酸菌の摂取によって増えたセロトニンは、脳に作用し、また、脳から遠心的に各臓器に刺激が伝達された、ということが初めて明らかになったのです。

 


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乳酸菌はストレスや睡眠障害を改善する

乳酸菌により腸内のセロトニンが増えるということについては多くの報告があります。

具体的には、ヤクルトがうつ病の改善に良いカルピスがうつ病の改善に良い、ということは既にお知らせしました。

サッポロビールの実験でも、乳酸菌は腸内のセロトニンを増やすことを明らかにしたわけですが、

具体的にはどんな健康効果があるのか?

ということが一番興味のあることです。

 

乳酸菌はストレス性の睡眠障害を改善

サッポロビールと産業技術総合研究所の研究グループは、乳酸菌にストレス性の睡眠障害を改善する効果があることを世界で初めてマウスを用いた実験で明らかにしたと発表しています。

詳しく見る ⇒ サッポロビールプレスリリース

 

研究グループは、マウスを用いた試験において、

乳酸菌を混合した餌を4週間摂取させた後、2週間にわたってストレス負荷により睡眠障害を引き起こし、活動量を測定したのです。

  1. 正常マウス
  2. ストレス負荷で睡眠障害のマウス
  3. ストレス負荷で睡眠障害のマウス + 乳酸菌摂取

その結果、睡眠障害のマウスでは昼間の睡眠不足により夜間の活動量が低下するのですが、睡眠障害マウスに乳酸菌を摂取させたところ、活動時間帯における活動量の低下が回復したのです。

 

サッポロビールの乳酸菌はセロトニンを増やして睡眠障害を改善
さらに、

乳酸菌を摂取させたマウスにおいては、睡眠障害によって増大する「睡眠障害マーカー遺伝子」の発現が抑えられ、

乳酸菌摂取は遺伝子レベルでもストレス性睡眠障害を改善する効果があることが明らかになっったのです。

 


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乳酸菌はセロトニンを増やす

サッポロビールが一連の実験で使用した乳酸菌はSBL88という乳酸菌です。

サッポロビールは、1876年に創業して以来、ビール原料の研究開発を続けており、微生物バンクには、たくさんの微生物や乳酸菌を保存しているのだそうです。

SBL88乳酸菌は、ホワイトビールやランビックといわれる乳酸発酵を伴ったビールの醸造で使われている乳酸菌だそうで、ヨーグルトメーカーなどで使われている乳酸菌とは異なって、酸やアルコールなどの過酷な環境でも生存できる特徴を持つ乳酸菌だそうです。

SBL88の正式名は、Lactobacillus brevis SBC8803 で、SBLは、「サッポロビールラクトバチルス属」の略で、88は微生物バンクの番号である8803の2桁目までを取って、SBL88と命名された乳酸菌です。

 

SBL88は過酷な環境でも生存

SBL88乳酸菌は、過酷な環境でも生きることのできると書きましたが、これが重要なのです。

ヨーグルトを食べても乳酸菌は腸まで届かない、、などと良く言われます。それは、胃内は胃酸によって非常に酸度が強く、多くの細菌や乳酸菌も死んでしまうのですが、酷な環境でも生きることのできるSBL88は胃内の産生にも耐えられ、生きたまま腸く特徴があるのです。

 

今回は睡眠障害の改善についてお話ししましたが、SBL88には下記の作用があることが明らかになっています。

  1. 睡眠障害の改善(生活リズム、ストレス改善)
  2. 腸内環境を整える(体内代謝の改善)
  3. 肝機能を整える(肝障害の緩和や中性脂肪改善)
  4. 免疫力向上(アレルギーの改善)

 

サッポロビールの乳酸菌はセロトニンで睡眠障害を改善します

乳酸菌はストレス性睡眠障害を改善します。

ストレス性睡眠障害では睡眠時間の減少や質の低下するだけでなく、疲労感や倦怠感などを引き起こし、やる気が起きない、何事にも興味が持てない、、など、うつ状態を引き起こしてしまうのです。

SBL88乳酸菌を含むヨーグルトで元気を回復してください。

 


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