育児に積極的に参加するイクメンが増えているのは良いことですが、
パタニティーブルーになる父親が増えているのです。
パタニティブルーは妻の出産後にみられる父親のうつ病です。
待望の子供を得て楽しいはずなのにパタニティーブルーで夫婦関係もギスギス。
こんなことにならないようにしてください。
パタニティブルーは家庭崩壊や児童虐待にもつながる大きな問題なのです。
しかし、
パタニティーブルーを解消する方法は非常に簡単なことなのですが、
あなたはご存じですか?
パタニティーブルーの父親が増えている
パタニティブルーとは、妻の出産に伴う環境変化によって情緒不安定になる状態のことです。
女性が出産後に情緒不安定になるマタニティーブルーは良く知られていますが、最近は育児に参加する男性も増え、育児によって情緒不安定になるパタニティーブルーの夫(父親)が増えているのです。
パタニティーブルーもれっきとして医学用語で、マタニティー(maternity)は母性のとか妊婦のという意味ですが、パタニティ(paternity)とは父性のという意味で、blueは青ですが、憂鬱なという意味もあるのです。
パタニティブルーは妻の出産後3~6ヵ月位の間でみられ、夫(父親)の約10%、軽度なものも含めれば半数の夫で見られると言われています。
パタニティーブルーにおける症状は、
- 不眠
- 食欲不振
- 脱力感
- 疲労感
- 性欲減退
などで、妻の出産と、その後の育児で疲れているのだと勘違いしてしまうような症状なのです。
しかし、長く続くとうつ病状態となり、夫婦間のイザカイや喧嘩の原因になったり、出社しても仕事に集中できず周りにも迷惑をかけてしまうことになります。
また、なによりも避けたいのは産後クライシスです。
産後クライシスは妻のマタニティーブルーや夫のパタニティーブルーにより夫婦間の信頼関係が破壊し、離婚などに至ってしまうことです。
国内で離婚が一番多いのは、子供が二歳未満の時期だそうです。
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パタニティーブルーの解消法
夫のパタニティーブルーの予防については、以前、妻の側からの夫のパタニティーブルーを予防する方法について書きましたが、
今日は、夫の側からのパタニティーブルーの解消法について話をしたいと思います。
パタニティーブルーになりやすい男性の性格は、
- 真面目で責任感が強い
- 完璧主義
- 頑張って無理をし過ぎてしまう
と、うつ病になりやすい性格の人と同じです。
心理カウンセラーの安藤 はま子 氏は、パタニティーブルーを解消する3つのポイントを挙げています。
⑴ 頑張りすぎない
第1は、頑張りすぎないことです。
最近、男性の育児にも協力的な会社も増えてきましたが、まだまだ一般的ではなく、子供が生まれたからといって早引けできる環境ではありません。
貴方は、会社で8時間めいっぱい働いて急いで帰宅してきたのです。通常であれば、お風呂に入ってビールを飲んで野球中継でも見るのですが、帰宅して直ぐに次の育児の仕事をするには体力的にも無理があるのです。
優しい夫、理解のある夫になろうとして無理をしすぎないことです。
妻も一日中、育児で疲れていることは事実ですが、貴方が帰宅したからといって、それを肩代わりすることは無理があります。
夫が育児に参加するのは、「妻は妊娠や出産で疲れているから休ませてあげたい」、「妻の負担をいくらかでも軽くしてあげたい」という、妻への思いやりが背景にあるのでしょうが、張り切りすぎては共倒れになってしまうのです。
妻にしてみれば、積極的に育児に参加してくれる貴方を心強く思い、あれも、これもと頼みたくなるのですが、断る勇気も大事なのです。
優しい夫、理解のある夫、であることは望ましいことですが、無理をし過ぎないことです。
⑵ 自分の仕事を第1にする
最近は、男性に育休を与える会社も出てきましたが、まだまだ一般的ではありません。
妻の育児を助けることは夫として、父親として大事なことですが、貴方にとって仕事が第1です。
経済的な基盤が崩れれば幸福な家庭は崩壊します。貴方は、妻と子供のために経済的な基盤を支えているという自覚を持って、仕事を第1優先に考えるべきなのです。
友達との付き合いの酒の席などは断るにしても、仕事上で必要なことを育児を理由に断るべきではありませんし、ましてや育児で仕事が疎かになってはいけません。
育児休暇や育児早退が認められているなら大いに活用すべきですが、5時、6時頃からそわそわと時計ばかり見ているようではいけません。
貴方が良き夫、良き父親であるためには、会社でも信頼されるような存在であるべきなのです。
⑶ 妻に協力できる夫になる
パタニティーブルーに陥る人は、優しい人、頑張りすぎる人です。
夫であり、そして父親になった貴方は、よく頑張っているはずです。
貴方が積極的に育児や家事を手伝えば手伝うほど、妻は貴方に頼りたくなります。
しかし、最初にも書きましたように、貴方は会社でめいっぱい働いて帰ってきたのです。
本当はこれ以上は働けないはずなのです。帰宅後も頑張り過ぎて妻と共倒れになってはいけませんし、もちろんパタニティーブルーになっても行けません。
妻が専業主婦であれば、少なくても育児休暇の間は、育児や家事は妻が主導権を持っているべきなのです。
貴方は妻のお手伝いに専念してください。
そして、
自分のことは自分ですることを心掛け、あなた自身のことで妻の手を患わせないようにやる、それだけでも充分に育児や家事に協力しているといえるのです。
頑張りすぎずに、妻のサポートをするのが貴方の仕事なのです。
マタニティーブルーもパタニティーブルーも解消方法は思いやりです。
せっかく授かって子供です、子供が原因で体調を崩したり家庭が壊れたらしたら子供が不幸です。
相手を思いやる気持ち、常に相手を思いやる気持ちと寛容の気持ちが大事なのです。
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