月経前症候群(PMS)のアプリが開発中
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
精神疾患の新薬開発を行っていた私が言うのも何ですが、
最近はうつ病は生活習慣病だとも言われるように、
薬だけに頼らず食生活・運動などを含めた生活習慣の見直しも重要だとされています。
さて今日も科学的根拠に基づいたうつ病関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
厚労省の調査ではうつ病の患者数は110万人に達しており、10人に1人がうつ病だともいわれているのです。
うつ病の男女比では、女性は男性より2倍もうつ病になりやすいといわれ、
特に、30~40歳代の女性に特に多いのです。
女性特有のうつ病には、
- 更年期障害のうつ病
- 産後うつ病
- 生理中のうつ病
があるのですが、
PMSともいわれる月経前症候群(月経前緊張症)はうつ病と間違われやすいのです。
月経前症候群(PMS)はうつ病ではない
月経前症候群や月経前緊張症といわれるPMS(premenstrual syndrome)はうつ病ではありません。
女性の生理の前後では、女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に大きな変化をします。
このホルモンの変化に伴って、
多くの女性で、
- 腰痛
- 下腹部痛
- むくみ
- だるさ
などの身体的な変調を感じます。
さらに、
- イライラ
- 倦怠感(けんたいかん)
- 落ち込み(うつ状態)
などの精神的な変調を感じる女性も少ないのです。
これらの精神的変調はうつ状態に似ているのですが、
- 月経前症候群(PMS)
- 月経前不機嫌性障害(PMDD)
といわれるものなのです。
月経前不機嫌性障害(PMDD)は、月経前症候群(PMS)より精神的な症状が強く、
強い抑うつ状態がうつ病へと移行することもあるのです。
PMSやPMDDは女性がなりやすい女性特有の3つのうつ病の原因でもあるのです。
くわしく見る ⇒ うつ病とPMS,PMDDとの違い
したがって、
月経前症候群や月経前不機嫌性障害では、
自分の体調よ予知して体調調管理を行う必要があるのです。
一番大切なことは、PMSの症状に気づくことなのです。
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月経前症候群(PMS)を予知するアプリ
生理前になると理由もわからず、
- イライラしたり
- 不安になったり
- 仕事もうまくいかない
こんな状態なら月経前症候群なのですが、
月経前症候群をできる穏やかに済ませるためには、
自分が今は月経前症候群であることを気付く必要なのです。
月経前症候群には200以上の身体・精神症状がある、客観的な診断方法がないと言われているのですが、
京都大学とコニカミノルタは、
体調変化を自覚することで月経前症候群に気づくことができ、
月経前症候群の事前の対処につながる
と言うアプリの開発をおこない、
クラウドファンディングを募っています。
詳しく見る ⇒ 月経前症候群アプリのクラウドファンディング
(https://readyfor.jp/projects/monicia)
このアプリの使い方は簡単です。
就寝前に、
今日1日の、
- ココロの調子
- カラダの調子
を入力し、
さらに他に気になる症状を選択して記録します。
就寝中は、
卵型のデバイスをパジャマのズボンに取り付けて計測ボタンをOnすれば、
就寝中に、
腹部の体温が10分毎に最大で8時間記録されます。
毎日アプリとデバイスで記録を続けることにより、
- 月経周期の低温期と高温期の周期的な変化
- ココロとカラダの変化
の波が可視化されるのです。
このアプリ「モニシア」では、
- 月経の日数や量
- 便通の状態
- 体重管理
- 体温変化
の他にも、
- イライラ感
- 不安
- 頭痛
- むくみ
などの身体的症状や精神症状が数字やグラフで、色別に表示されることから、
- 身体の周期的な変化
- 精神の周期的な変化
を可視化でできるだけでなく、
月経のつらい時期の予測ができる
ことから、
次のつらい時期に備えることができるようになり、
- 気持ちの切り替え
- スケジュールの調整
などの生活の工夫を続けていくことで、月経前症候群を上手く乗り越えることができるというのです。
クラウドファンディングでは「目標金額500万円」として製品化を計画しており、
10,000円の支援で、
月経前の不調や、月経周期によるココロとカラダのセルフモニタリングツール「Monicia」を手に入れることができます。
月経前症候群に悩んでいるのであれば支援を考えてみませんか?
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