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    Categories: うつ病の食事療法

うつ病は生活習慣病で食べ物が原因

 

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。

精神疾患の新薬開発を行っていた私が言うのも何ですが、

最近はうつ病は生活習慣病だとも言われるように、

薬だけに頼らず食生活・運動などを含めた生活習慣の見直しも重要だとされています。

さて今日も科学的根拠に基づいたうつ病関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

このサイトではうつ病と食べ物に関する記事をたくさん取り上げてきました。

最近の研究では、うつ病は生活習慣病といわれるほどうつ病と食べ物の関係が明らかになってきました。

特に、

プロバイオテクスという概念が提唱され、

脳と腸とは密接な関係にあることが分かってきたのです。

 

そんな中、

「うつは食べ物が原因だった」という本が出版されました。

簡単にご紹介しましょう。

 

 

うつ病は生活習慣病で食べ物と密接な関係がある

最近の研究で、

腸と脳は密接な関係がある

ということがわかってきました。

 

 

お腹の調子が悪いとうつ病が悪化するにも書きましたが、

 

  • 緊張すると下痢する
  • 心配ごとが起きると下痢する

というようなことはありませんか?

 

私も「心配ごとが起きると下痢する」のですが、

従来は神経性胃腸炎と言われていたのですが、

いまでは「過敏性腸症候群」といわれ、

  1. 精神的な緊張やストレス
  2. 心身の過労
  3. 不安
  4. 環境の変化

などの原因で下痢や便秘などを起こす病気なのです。

 

最近、

プロバイオティクス

という言葉をよく耳にしませんか?

 

プロバイオティクスは、腸内細菌の環境を整える食品のことで、

具体的には、

  1. ヤクルト
  2. ヨーグルト

などのような、腸内の善玉菌を増やす食品のことなのです。

 

 

 

腸内の善玉菌をプロバイオティクスで増やせばうつ病にも良い効果があることが多くの研究で明らかになっているのです。

 

カルピスはストレスや不眠を解消しうつ病に良いということは科学的にも証明されていますし、

善玉菌が少ないとうつ病になる、とヤクルトが発表しています。

海外の研究でも、

ヨーグルトをよく食べるとうつ病にならないということが発表されていますし、

 

乳酸菌がセロトニンを増やすことをサッポロビールが学会で発表しました。

 

 


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うつ病は食べ物が原因

前置きが長くなってしまいましたが、

うつ病と腸は非常に密接な関係にあることを分かっていただけたと思います。

 

そんな背景もあるのですが、

『うつ』は食べ物が原因だった!

という本が出版されました。

 

  • カウンセリングを受けても改善しない
  • 薬を飲んでも快方に向かわない

実はうつの95%食べ物が関わっている

というのです。

 

 

この本の著者は溝口徹氏。

溝口氏のプロファイルは、

医療法人回生會 理事長

新宿溝口クリニック院長(栄養療法専門)

辻堂クリニック副院長(一般診療施設)

栄養解析医

栄養解析レポート監修

 

福島県立医科大学を卒業した後に、

横浜市立大学医学部付属病院

国立循環器病センター

などに勤務し、神奈川県藤沢市に溝口クリニック(現 辻堂クリニック)を開設しています。

 

辻堂クリニックは、栄養療法専門クリニックで、現在までに約4,000人のうつ病患者を改善に導いたという実績があり、

体内の栄養素を最適な濃度にするこによって細胞機能を向上させるという、

オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)療法

つを引き起こす最大の原因を脳の栄養不足にある

として食事療法を主体とするうつ病の治療を行っているのです。

 

以前に、

「ひめのともみクリニック」の院長である姫野友美氏の著書、

心療内科に行く前に食事を変えなさい

という本をご紹介しましたが、

 

姫野友美氏は、溝口徹医師の講義を受け、分子整合栄養医学に基づく栄養療法に目覚めたと述べています。

 


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ドーパミンなどの神経伝達物質は蛋白質

溝口氏が、

  1. うつ病は食べ物が原因
  2. 腸の不調が脳の栄養不足

とする根拠には、

 

うつ病に大きく関わっているとされる、

  • ドーパミン
  • セロトニン

などの脳内の神経伝達物質も蛋白質から作られているということにあります。

 

すなわち、

  1. 大豆製品

などの良質の蛋白質をしっかり摂っていないと、

神経伝達物質が不足し、

  • 集中力の低下
  • 気分の落ち込み
  • 不眠

などにつながり、うつのリスクが高まってしまうということなのです。

 

さらに、

充分な蛋白質を摂ってもビタミンBが不足すると、

神経伝達物質の合成がうまくいかないのです。

 

ビタミンBは、

  • レバー
  • にんにく
  • バナナ
  • ナッツ類

などの多く含まれているのですが、

アルコール、カフェイン、たばこ、薬の服用などで消費されてしまうので、

たばこやアルコールの摂取はできるだけ控えるように勧めています。

 

うつ病の食事で非常に重要なのは、

オメガ3系脂肪酸

です。

 

オメガ3系脂肪酸は、

  • エゴマ油
  • 亜麻仁油(あまに油)
  • アジやサバなどの青魚

などの豊富に含まれる脂肪酸なのですが、

 

サカナを食べるとうつ病の予防になる

クルミはうつ病に良い成分が多い

などでも紹介したように、

最近の研究で、

  1. オメガ3不飽和脂肪酸は脳のドーパミンとセロトニンの分泌を促す
  2. うつ病の発症に関与する活性酸素を減少させる

などが分かってきました。

 

国立精神神経医療研究センターでは、

うつ病は生活習慣病だとしています。

うつ病は肥満や糖尿病と同じように生活習慣病だというのです。

 

生活習慣病ですから、

うつ病の改善には、

  1. 食生活の改善
  2. 運動不足の解消

が非常に大事なのです。

 

あなたも食生活を見直してみませんか?

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