7月15日に生田悦子さんが亡くなられました。
死因は虚血性心不全、71歳でした。
15日の午前中に自宅で倒れ、病院に救急搬送されたのですが、そのまま亡くなられたそうです。
徹子の部屋に出演したときには、
自宅で倒れたらそのまま亡くなりたい。
後遺症を残して迷惑をかけながら生きていきたくはない。
と話していましたが、
希望どおりではなかったものの、後遺症で迷惑をかけるようなことはなかったので本望でしょう。
生田悦子さんが亡くなってから、
- 生田悦子さんには隠し子がいた
- 生田悦子さんはうつ病だった
ということがネットを賑やかせています。
隠し子のことはともかく、
生田悦子さんはうつ病だったということについて少し書きたいと思います。
生田悦子さんは更年期うつ病だった
生田悦子さんが芸能界デビューしたのは1966年の19歳ですが、
1978年のテレビドラマ「白い巨塔」で田宮五郎が演じた財前五郎の妻役を演じ一躍有名になりました。
今年の4月25日にはテレビ朝日の徹子の部屋に出演
35年前に出演したときに着ていた着物をリメイクしての出演でした。
生田悦子さんは2006年に、
更年期うつ病で闘病生活を送っていた
と告白しています。
生田悦子さんがうつ病を患ったのは40歳代の後半。
最初は、
- 手足が痛い
- 腕が上がらない
という症状だったのですが、
- 目眩がする
- イライラする
というようになり、
さらには、
- 夕方になると寂しく涙が出る
というような状況になったのだそうです。
主な症状は、
- 短いセリフでも覚えられない
- いつも誰かに見られているような気がする
- わけもなく発汗する
- トイレが近い
というようなもので、
大学病院を受診するものの異常はないといわれ、
なすすべもなく芸能活動を減らさざるを得ない状態だったといいます。
そして、
51歳の時に母親を病気で亡くしたのですが、
- 最期の時に立ち会えなかった
としてうつ状態に陥り、闘病生活に入ったというのです。
その当時を思い出して、
頑張って、といわれるのが一番辛かった、、
と述べていました。
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生田悦子さんの更年期うつ病とは
女性には女性がなりやすい女性特有の3つのうつ病があります。
- 出産後のうつ病
- 更年期のうつ病
- 生理前後のうつ病
詳しく見る ⇒ 更年期にはうつ病が多い
更年期には、
女性の4人に1人は抑うつ症状に陥るといわれています。
そして、
更年期だから、と放置してしまい、
うつ病に移行してしまう女性も少なくないのです。
更年期うつ病はホルモンの影響
女性は45~55歳くらいの頃に卵巣機能が低下して閉経を迎えます。
そして、この時期を更年期というのです。
更年期では女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減退することにより、
更年期障害といわれる身体の変調が起こります。
身体の変調としては生田悦子さんと同じように、
- ほてり
- のぼせ
- 発汗
- めまい
- 動悸
- 手足のしびれ
- 頭痛
- 肩こり
- 耳鳴り
- トイレが近くなる
- 不眠
など多くの変化が現れます。
そして、
精神的な変調として、
- イライラ感
- 不安
- 気分の落ち込み
- 意欲の低下
- 集中力の低下
などの変化があらわれるのです。
これは更年期におけるホルモンの変化に伴うもので病気ではありません。
ピルを服用する女性はうつ病になりやすいといわれるのも同じことです。
やがて、
身体がホルモンの変化に順応すれば自然に治るのです。
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更年期の時期には、
- 夫を亡くした
- 父や母を亡くした
- 子供が結婚して家を出た
などのような、
寂しさや喪失感が加わると、
うつ状態からうつ病に移行してしまうことが多いのです。
生田悦子さんも51歳で母親を亡くして大きな喪失感を感じたと話しています。
特にこの時期には子供が結婚したりして家を出ることが多く、
鳥の雛が巣立っていくことに例えて「空の巣症候群」といわれます。
更年期女性の4人に1人がうつ状態に陥るとの報告もあり、
更年期における気分の落ち込みは、身体がホルモンの変化になれれば自然に治るのです。
あまりにも気分の落ち込みが激しければ専門医を受診することをオススメします。
エストロゲンなどのホルモン補充療法で更年期症状も気分の落ち込みも改善することでしょう。
明治安田厚生事業団の体力医学研究所は、
という研究報告を発表していますから試してみるのも良いでしょう。