暑い日が続きます。
- 暑くて食欲がない
- 暑くて眠れない
- 暑くてやる気がない
こんな症状は夏バテだと思っていませんか?
夏うつ病は夏バテ症状が似ているため気付かれないことが多いそうです。
夏うつ病を夏バテだと思って正しい治療をせずに悪化させてしまうのは非常に危険
だというのです。
夏バテと夏うつ病はどのように違うのでしょうか?
夏バテと夏うつ病は違う
夏に体調を崩す人が多いですね。
- 暑くてよく眠れない
- 暑くて食欲がない
こんなことの繰り返しで体調が悪く、
- だるい
- 眠い
- やる気が起きない
というような悪循環に陥ってしまいます。
こんな状態が続くと「夏バテだ!」と思ってしまうのですが、
実はこの状態は夏バテではないかもしれないのです。
最近、夏バテによる自律神経系の乱れから「夏うつ病」におちいる人が多いのです。
夏うつ病も冬うつ病や「春うつ病」と同じように、季節性のうつ病の一つです。
夏季うつは、上に書いたように夏バテと症状が似ているため、単なる夏バテだとして気付かれないことも多いです。
夏うつ病は夏バテとは違う
夏うつ病は夏バテと同じように、
- 食欲低下
- 不眠
などの症状がみられますが、
- 気分の落ち込み
- 不安感
などの精神的な不調を伴うことが特徴です。
一般的なうつ病の原因である、
「ストレス」がないにも関わらず気分がすぐれない状態が続いている
かどうかが、夏バテとの違いだといわれています。
冬うつ病や春うつ病などの季節性うつ病は、男性より女性の方がかかりやすいのですが、
夏うつ病も女性の方が男性より3倍程度多いといわれています。
女性では女性ホルモンの変動に加えて、体力の上で温度や湿度などの外的環境の変化に敏感で弱いからだからなのです。
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夏うつ病の原因と予防
夏うつ病では、
一般的なうつ病でみられる、
ストレスがないにも関わらず気分がすぐれない状態が続いている
という特徴があります。
冬うつ病では日照時間が短くなることが原因の一つですが、
夏うつ病では「暑さ」です。
- 太陽の浴びすぎ
- 室温の上昇
などによって体力が消耗し、
- 食欲の減退
による食生活や栄養バランスが乱れ、
さらに、
暑さや寝苦しさから
- 睡眠不足
を引き起こし、自律神経系の乱れから「夏うつ病」に陥ってしまうのです。
夏うつ病を予防するためには、
- 暑さ対策
- 食生活
- 睡眠
の3つが原則です。
暑さ対策では、
長時間にわたって強い日差しを浴びることを避けるだけでなく、
温度差に注意することが大事なのです。
暑い屋外からギンギンに冷えた室内に入るとホットしますが、
身体にとっては大きなストレスになっているのです。
夏に限らず、暴飲暴食や栄養バランスの乱れはうつ状態を引き起こす原因になります。
暑いからと言って、
サラダ、冷麺、冷製パスタなどばかりでは気分の落ち込みを改善するセロトニンが減ってしまうのです。
セロトニンを増やすためには少量でも良質なたんぱく質を摂るように心掛けて下さい。
睡眠は量ではなく質を改善が重要です。
夏は暑いこともありついつい夜更かしをしてしまいますが、睡眠のリズムはできるだけ一定にして、決まった時間に就寝し、朝は涼しい早めに起床するのが良いのです。
東京女子医科大学で34年間にわたって精神疾患の治療に携わってきた坂本薫うつセンター院長の坂本薫氏は、
うつ病の予防として、
- 朝日を浴びる
- 魚を食べる
- 散歩をする
の3つを勧めています。