うつで心配性なら不安障害かもしれない
私は以前、神経症でした。
以前というのは学生時代ですが、今でも未だ神経症かもしれません。
神経症という病名はもう使われていないかもしれません。
かつては、ノイローゼ、神経性うつ病などともいわれていましたが、
現在の正しい病名は不安障害、あるいは全般不安障害です。
不安障害は、多かれ少なかれ、また程度の差はあれ多くの人でみられるのですが、
うつ病では4割のヒトが不安障害を併発しているそうなのです。
心配性がひどければ不安障害?
不安障害、全般性不安障害とは、
日常の様々なことに対して過剰に不安になってしまう病気です。
人によっては全く気に留めないようなことでも心配で、不安になってしまいいつも気持ちが休まらないのです。
例えば、
業院に行かなければならないのだけど、
- バスが遅れて予約時間に間に合わなかったらどうしよう、、
- 先生に病気が重くなっているといわれたらどうしよう、、
- 突然、入院ですといわれたらどうしよう、、、
と、全てのことをネガティブに考えてしまい、気持ちはいつも休まらないのです。
心配性の人はたくさんいます。
外出してから、
- 鍵はかけてきたかな、、、
- ガスは止めてきただろうか、、
と、心配になることはありませんか?
自分は心配性だという人はたくさんいるでしょうが、
不安障害は心配性の程度が激しく、
不安や心配ごとで毎日の生活に支障をきたしてしまうようになれば不安障害なのかもしれません。
不安障害は心配性との区別がつきにくく見落とされてしまいがちなのですが、
これは自分の性格だから、、と諦めてしまわずに、
不安障害は病気ですから適切な治療を受ける必要があるのです。
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うつ病では4割が不安障害を併発する
誰にでも日常生活では心配ごとを抱えており、不安になったりするものです。
しかし、その不安により、
- 心臓がドキドキしてしまう
- いても立ってもいられない
- パニックになってしまう
というように日常生活に支障をきたすような不安がおこれば、不安障害という病気だと判断されます。
不安障害には、
- パニック障害
- 社交不安障害
- 強迫性障害
- 全般性不安障害
- 心的外傷後ストレス障害
などの5種類があるのですが、
これらの詳しい説明は後日に回すとして、
うつ病の4割で不安障害が併発する
ということが明らかになっています。
うつ病では、ほかの精神疾患を併発することが多い病気ですが、
なかでも不安障害はうつ病患者の4割が併発していると言われます。
アメリカでおこなわれた4万人を対象にした大規模疫学調査では、
- うつ病と診断された患者の4割以上が不安障害を併発
- 不安障害の7割が何らかの気分障害を併発
することが明らかになっています。(文献取り寄せ中で、入手次第、詳しく掲載します)
うつ病と不安障害は異なった病気で、うつ病と不安障害の治療は異なるのです。
しかし、
うつ病に併発する不安障害は多くの場合、うつ病の症状の一つとして見逃してしまっていることが多いのだそうです。
- 些細なことが心配でたまらない、、
- 不安で落ち着かない、、、
専門医に相談した方が良いかもしれません。
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私が不安障害を克服した方法
不安障害を克服するのは簡単です。
それだけです。
しかし、言うのは簡単ですがなかなかできません。
布団の中に入ってから、
- 会社の提案書が遅れたらどうしよう、、
- 提案がメンバーに受け入れられなかったらどうしよう、、、
- 上司に提案書がダメ出しされたらどうしよう、、
と考え込んでしまって眠れない夜を過ごしたことは度々です。
心配ごとの9割は起こらない
いま、心配なことを5つ書いてください
簡単に5つ書くことができます。
では、
3日前に心配でたまらなかったことを5つ書いてください
3日前に心配でたまらなかったことはどうなりましたか?
書けますか?
「3日前に心配でたまらなかったこと」を思い出すのは意外に難しいのです。
心配事の9割は起こらないのです。
「心配事の9割は起こらない」というのは、
曹洞宗徳雄山建功寺の住職である枡野俊明氏が書いた本のタイトルです。
この本のことは、
でもご紹介したので読まれた方もいると思いますが、「心配事の9割は起こらない」のです。
不安でたまらないのは、いわゆる取り越し苦労であることが多いのです。
私はこの本を読んで、
- 心配ごとは起こったときに心配するようにしよう
- 心配ごとを予期するのはやめよう
としたのです。
そして、
夜に布団の中であれこれ考えないようにするためには、
のです。
Todoリストといっても、パソコンやスマホのアプリで作るようなものではなく、
メモ用紙1枚に箇条書き
で良いのです。
夜も布団の側に置いて、気になったらメモする。
これだけで気分がグンと楽になるのです。