今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた けんぞう です。
今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
「うつ病にはチューインガムを噛むのが良い」
という話をご紹介しましたが読んでいただけたでしょうか?
「ガムを噛むことはうつ病に良い」ということには科学的根拠があるのです。
少し前人るのですが、2013年にトルコのアタテュルク大学の研究グループは、
軽~中症のうつ病患者ではガムを噛むとうつ病が改善する
という論文を発表しているのです。
ガムを噛むことによって抗うつ薬の効果が高まるのです。
先日のTBSラジオでも、
噛むことはうつ病の改善に良い
という放送がありましたがお聞きになりましたか?。
噛むことはうつ病の改善に良い
噛むことが少ないと認知症になりやすいなど、
「噛むこと」は私達の健康に非常に重要な行為なのです。
先月のTBSラジオでは、
「噛むこと」が、いかに日々の生活や、私たちの体に必要なことなのか。
月ごとのテーマに沿ったスペシャリストに、「噛むこと」で得られる、
“からだにいいこと”を、伺っていく「火曜日は噛む曜日」
ということで、
3月のテーマは「噛むこと × 『うつ』と『不眠』」でしたが、
3月20日の放送は、
「噛むこと」がうつ病の改善に
というテーマでしたが、お聞きになりましたか?
アーカイブを聴く ⇒ TBSラジオ
この日のゲストは、
セロトニン研究の第一人者でメンタルヘルスの専門家でもある有田秀穂医師でした。
有田秀穂医師は、
東京大学医学部卒業後、筑波大学基礎医学系やニューヨーク州立大学で脳神経系の研究をおこなった後、東邦大学でセロトニンの研究をおこない セロトニン研究の第一人者なのですが、
うつ病とセロトニンに関する著書も豊富な方です。
セロトニンを増やすための「セロトニンエクササイズ」を提唱しています。
セロトニンエクササイズは、
- 適度なリズム運動
- 太陽の光
- スキンシップ
の3つがなセロトニン活性要因だとして、
心のストレスを取払い、身体の病気も防ぐというエクササイズなのですが、
適度なリズム運動の1つが噛むことなのです。
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噛むエクササイズはうつ病を改善する
有田秀穂医師の提唱する「リズム運動」は、
- 呼吸
- 歩行
- 噛む
の3つなのです。
呼吸する、歩く、噛むの3つの運動は生命活動に直結した運動で、
私達がいつも何気なく、無意識で行っている動作なのですが、
この何気ない無意識の行動を『集中』してしっかりやる
ことで、
脳内のセロトニン分泌が活性化させる
ということが研究によって実証されているというのです。
咀嚼のリズム運動を集中して行うために、
ガムなどの硬いものを噛むこと
だそうです。
しっかりと噛んでることを意識することが大切で、
噛むという無意識の運動を意識的におこなうことが、
セロトニン分泌に効果的だといいます。
有田秀穂医師は、
東京都台東区で、セロトニンエクササイズでメンタルヘルスをケアする「セロトニンDojo」を開いているのですが、
詳しく見る ⇒ セロトニンDojo
うつの症状とは、セロトニンが欠乏した状態であることから、
うつ症状を改善する方法として、うつ病の患者に「ガムを噛む」ことを勧めているそうです。
生命活動に直結した運動である、
- 呼吸する
- 歩く
- 噛む
の3つのリズム運動を生活の中に取り入れることで、セロトニンを活性化させうつ症状の改善につながり、
「リズム運動」を3ヵ月程度継続したことによって社会復帰したうつ病患者がたくさんおられるそうです。
セロトニンを増やす具体的なリズム運動としては、
- 呼吸する : マインドフィルネスやヨガ
- 歩く : ウォーキングやダンス
- 噛むこと : ガムなどの硬いものを噛む
などさまざまな手法で飽きることなく継続することが大切だそうです。
マインドフィルネスがうつ状態の改善に良いことは既にお話ししましたし、
詳しく見る ⇒ マインドフィルネスはうつ病に良い
ヨガもうつ状態の改善に効果的であることが明らかになっています。
詳しく見る ⇒ マヨガでうつ症状を改善
ガムを噛むことはお金も手間もかかりません。
うつ状態だと感じたらガムを噛んでみませんか?
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