ネコのうつ病の6つの兆候
国内のうつ病の患者数は100万人を超え、
生涯に1度はうつ病になる人の割合は15人に1人だそうです。
そして、
うつ病でありながら医療機関を受診していない患者は4人に3人もいるそうですから、
うつ病の患者はもっともっと多いのです。
しかし、
うつ病になるのは人間だけでなく私達の身近なネコもうつ病になるのです。
ネコのうつ病を見分けるには6つの兆候があるのだそうです。
うつ病になるのは人間だけでない
上に書いたように、うつ病の患者は年々増えています。
うつ病の原因はいろいろあるのですが、
ストレス
が大きな要因であることは間違いありません。
人間を含めた哺乳類では、
脳内の感情を司る回路構造が共通していると考えられています。
すなわち、
- 喜び
- 悲しみ
- 寂しさ
などを感じるのは人間も動物も同じだということなのです。
人間も、
長年連れ添った連れ合いを亡くしたこと
をきっかけにうつ病になることは希ではないのですが、
飼い主が家を離れたあとに孤独からストレスを感じ、
- 血が出るまで自分の身体を引っかいたり
- ドアやイスの脚をかじったり
などの異常行動は、ストレスからくる動物の精神疾患の症状とされ抗うつ薬が奏功するのだそうです、、、。
アメリカのペンシルバニア大学の研究チームは、
人間以外の霊長類であるチンパンジーやサルのうつ病を研究しています。
人間の場合は、
- 喜びや興味を失う
- 罪悪感を抱く
- 死について考える
など、
主観的な症状からうつ病を診断することができるが、
人間以外の動物ではこのような経験があっても表現できないため正確な診断は難しい
としながらも、
サルは人間と感情表現の方法が似ているのでうつ状態を診断できる
としています。
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ネコがうつ病になったときの6つの兆候
動物もうつ病になるようなのですが、私達の身近な、ネコではどうなのでしょうか?
人間のうつ病の診断では、
DMS-5
というアメリカ精神医学会の策定した問診票を用いて診断がなされます。
しかし、ネコの感情を読めても会話はできませんからどのようにしたら良いのでしょう?
アメリカのインターネットサイトiheartcatsは、飼いネコとの暮らしを支援するサイトなのですが、
ネコがうつ状態になったときの6つの兆候とその対処法
を紹介しています。
6 Warning Signs That Your Cat Is Depressed
詳しく読む ⇒ 英語原文
1)無気力になる
ネコは良く寝る動物で、人間の2倍は寝ているといいます。
つまり、1日の12~16時間は寝ているのですが、
若くて健康的なネコであれば走ったりじゃれたりするのですが、
今まではじゃれていたおもちゃなどに興味を示さず、寝ていることが多くなったら要注意だそうです。
2)食欲がない
これは人間と同じように、病気でもないのに食欲がないのはうつ状態の大きな兆候です。
3)毛づくろいをしない、毛づくろいをし過ぎる
ネコは清潔好きな動物で、起きているときには頻繁に毛づくろいをします。
しかし、精神的に異常があるときには毛づくろいをしなくなったり、逆に毛づくろいのし過ぎで毛が抜けて地肌が見えてしまうようなことがあります。
4)社交的でなくなる
飼いネコはヒザに乗ったり、足にすり寄ってきたり非常に社交的な動物ですが、
人の側に寄ってこなくなったり、抱こうとすると逃げたりと、うつ状態に陥ると社交的でなくなることが多いそうです。
5)よく鳴く
普段はあまり鳴かなかったネコがやたらと鳴くようになったり、
不機嫌そうな声で頻繁に鳴いたり、夜間にイヌの遠吠えのような鳴き方をするようになったら要注意です。
6)攻撃的になる
飼いネコの場合にはよほど不機嫌なとき以外は飼い主に攻撃的になることはありませんが、
抱こうとして噛みついたり、背中をなでると怒ったりするような攻撃的になったら精神的に不安定な状態だそうです。
これらの兆候があると必ずしもうつ状態だとは言えませんが、
ネコにいつもはみられない上のような兆候がみられた病院で診て貰った方が良いとアドバイスしています。
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トイレ以外で排尿したら要注意
アメリカのワシントン・ファミリー動物クリニックの獣医師であるジェイス・キング氏は、
YouTubeでネコのうつ状態について説明しています。
How to Tell if a Cat Is Depressed
このYouTubeで解説されているうつ病の兆候も、上に紹介した6つの兆候とほぼ同じで、
- 遊ばなくなった
- 今までなら怒っていたのに怒らなくなった
- かまって欲しいと寄ってこなくなった
- 何らかの刺激に対して反応しなくなった
というような兆候が見られたら要注意だとしているのですが、
その他にも、
トイレ以外の場所での排尿排便する
というようなことがみられたら、
何かしら精神的な問題があると考えた方が良いと解説しています。
動物にも喜びや悲しみを感じる感情はあるのです。
たとえば、突然飼い主がいなくなった、、、
というような時には、
動物もうつ病とまではいかなくても、
- 悲しい
- 落ち込んだ
うつ状態になってしまうのです。
人間なら心が沈んでしまうこと、それはネコだって同じなのです。