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    Categories: 有名人のうつ病

桂ざこばが読売テレビ「黄金列伝!」でうつ病を告白

今日もご覧になっていただきありありがとうございます。

臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。

今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。

 

はじめに

芸能人にもうつ病が多いようです。

先日の黄金伝説に出演した桂ざこばが34歳の時にうつ病で落語活動を休止していたことを告白した。

落語家にもうつ病で悩む人が多いのだが、ざこばはどのようにしてうつ病を克服したのでしょうか、、

 

 

桂ざこばがうつ病を告白

桂ざこばが、2015年6月28日の読売テレビ「黄金列伝!」に出演してざこばならではの数多くの事件や爆笑エピソード、そしてうつ病に罹患していたことを告白した。

桂ざこばは、1947年9月21日生まれの67歳。

中学3年で桂米朝に入門し、1988年に2代目「桂ざこば」を襲名している。

米朝を訪れて弟子入りを志願した際には「高校くらいは出ておけ」と一度は断わられたのだが、中学の教師に「お前が入れる高校なんてない」と言われ、米朝は「なら、しゃーないな」と入門を許したのだという。

喜怒哀楽を包み隠さず表現する独特な姿が印象的で、18歳で全国ネットにレギュラー出演するなど、瞬く間に売れっ子となったのだが、

幼少期には両親が離婚、そして父親の自殺など、多くの苦難の道を歩み、

そして売れっ子になったそのすぐ後にはうつ病で仕事から離れざるをえなくなったりと波乱に富んだ人生を歩んだのだ。

 

30歳代でうつ病に

18歳でテレビレギュラーになるなど売れっ子となったざこば(当時はざこばの襲名前で朝丸)だが、34歳でうつ病を発症。

週7本のレギュラー番組のを全から降板して約1年間、落語やテレビなど一切の芸能活動を休止したことは以外と皆さんは知らないでしょう、、。

 

 

2015年6月28日の読売テレビ「黄金列伝!」では、

「うつ病うつ病…やな。」

「急にきたんや。」

「う~ん、何やろね。うん、ストレスやろか」

と、涙をにじませながら当時のことを語った。

 

 

自分が楽屋入るとそれまでワイワイしゃべってたのが、ピタっと静かになる、、、

  • 悪口言われてたんちゃうか、、、
  • あいつ、嫌なやっちゃねんと言われてるんちゃうかな、、、

と、人間不信や被害妄想、そして、人を信じられなくなったのだ。

奥さんにも勧められて、当時、同じように人間不信や被害妄想で苦しんでいた兄弟子の枝雀の相談に行ったところ、愛媛大学医学部の医師を紹介されて、診察を受けたところうつ病と診断されたのだ。

手が震えるなどの身体的症状も出て、医師から休業を勧められてレギュラー番組の全から降板して約1年間休養したのだ。

薬の服用で、仕事には1年弱で復帰したが、その後もうつ病で十何年も苦しんだのだそうだ。

同じ米朝一門の桂南光は、「ざこばは外面とは全く異なり、舞台でウケないと落ち込んだり、ウケてもネットに書かれた不評を見て落ち込んだりする繊細な人」であるらしい。

 

以前にもうつ病を告白

実は、ざこばのうつ病の告白は今回が初めてではない。

2007年9月16日の、テレビ番組「たかじんのそこまで言って委員会」でも、桂ざこば自身がうつ病に罹患していたことを告白している。

そこでは、

「自分がドアを開けて部屋の中に入るとワイワイ騒いでいた皆が急に静かになり、自分は嫌がられているのかと思った」そして、「自分が出て行くと再びワイワイ騒ぎ始め、やはり自分は嫌われていると思った」と話している。

そして、抗精神薬を10年以上も飲み続けている事などを話ししている。

2009年9月の、うつ病について考えるメンタルヘルスフォーラム「生きる!」(大阪精神科診療所協会主催、産経新聞社共催)でも、パネラーとして参加して心の変調をきたした体験を披露。

「人に指をさされただけで悪口を言われた気がしたが、今は症状とうまく付き合えるようになった」

と話している。

 


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芸能人にはうつ病が多い

2005年に自殺したポール牧、2015年に交通事故死した萩原流行、そして、高島忠夫、木の実ナナ、音無美紀子、ナインティナインの岡村隆史、AKB48の大島優子、ココリコの田中、さらには島田紳助もひどいうつ病だとか、芸能人にはうつ病の人が多い

また、うつ病だけでなく、突然に強い不安感や動悸に襲われるパニック障害に苦しむ芸能人も多く、中川家の兄・剛、長嶋一茂、高木美保などはパニック障害になったことを明かしている。

桂枝雀もうつ病で自殺

桂ざこばは、「奥さんにも勧められて、当時、同じように人間不信や被害妄想で苦しんでいた兄弟子の枝雀の相談に行った」と告白しているが、桂枝雀もうつ病。

 

 

1999年3月13日に、桂枝雀が大阪府吹田市の自宅で、廊下の手すりにつないだ紐を首にかけているところを家族が発見。

病院に搬送されたが、脳浮腫により植物状態が続いていたが、4月19日になくなった。

「天才落語家」と呼ばれた桂枝雀。

中学3年の時に父親を亡くし、工員や学校の給仕をしながら定時制高校を卒業し、神戸大学に現役合格。

大学1年で中退して桂米朝に入門。

1973年に重度のうつ病と診断され、仕事を3ヵ休んだこともあったようだ。

服薬により、症状は治まり、「うつ病うひどい時は、ご飯を食べるととがった米粒の先が胃に突き刺さると思った」と講座のネタにうつ病を使ったりしていたが、

1997年頃から症状が悪化、NHK朝ドラで「セリフを間違えて共演者に迷惑をかけているのではないか」という妄想に取りつかれたり、高座で「自分の落語がわからなくなってきた」と泣くこともあったのだそうだ、、、、。

「天才落語家」、「爆笑王」として観客を大笑いさせる背景では人一倍芸に悩み苦しんでいたのでしょう、、、。

 


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感情には5つの法則がある

うつ病では自分の感情をコントロールできなくなり、不安に陥ったり、人間不信になったりするのですが、感情には法則があることを覚えて下さい。

森田療法は、慈恵医大精神神経科の初代教授である森田正馬(もりたまさたけ)が自身の神経症体験により創始した神経症の精神療法ですが、神経症の不安や恐怖は排除するのではなく「受け入れること」により、神経症から脱却できるというものです。

そして、

森田療法では、自分の中にある健康な力や自然治癒力を最大限に生かして神経症から脱却するのですが、恐怖や不安はより良くより良く生きようとする欲望(生の欲望)と表裏一体のものであり、人間誰もが持っている自然な感情で、その感情には5つの法則があるとしています。

 

  1. 感情は、そのままに放任し、その自然発動のままに従えば、その経過は山形の曲線をなし、ひと登り、ひと降りして、ついには消失するものである。

  2. 感情は、その衝動を満足すれば急に静まり、消失するものである。

  3. 感情は、同一の感覚に慣れるに従って、鈍くなり不感となるものである。

  4. 感情は、その刺激が継続して起こるときと、注意をこれに集中するときに、ますます強くなるものである。

  5. 感情は新しい経験によって、これを体得し、その反復によって、ますます養成される。

 

この5つの法則を常に意識していれば、自分の感情を制御しやすく、うつ状態にあるときの過ごし方にとても役立ち、うつ状態から抜け出すため、再発防止にもつながるのです。

 

うつの感情が高まったときには、

  • ひと登り、ひと降りして、しまいには消失する
  • 急に静まり、消失するも
  • 覚に慣れるに従って鈍く不感になる

を意識して、不安の波をやり過ごすことができます。

 

7:3のバランス

さらに、7:3のバランスを会得して下さい。

「7:3のバランス」とは、「中庸」ということです。

10~8、2~0と極端、完璧を期待せず、極端に偏りすぎないように中庸を保つ考え方です。

うつ状態で様々なマイナス感情が押し寄せてきても全てを押し返そうとせずに、一部を受け入れるることで、心が穏やかになります。

全ての感情をゼロにするように集中すると、感情の法則4の、

  • 注意をこれに集中するときに、ますます強くなる

のです。

完璧を考えずに、多少を受け入れることによって気が楽になり、感情の波も次第に気にならなくなるのです。

「7:3のバランス」は、感情の法則5のように、何回も反復体験しながら自分のものにしていく必要があります。

  • これを体得し、その反復によって、ますます養成される

自分独りでうつ状態から抜けられないのであれば、「うつ病克服プログラム」などのDVDを見ることも良い方法でしょう

 


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