うつ病に効果がある温泉
温泉は緊張やストレスを緩和しリラックスした気分させます。
温泉は健康に良いのですが、
温泉はうつ病にも良いのです。
昨年の温泉の効能改定により、
温泉の一般適応症と泉質適応症に
- 自律神経不安定症
- ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)
が加えられたのです。
では、どの温泉が最もうつ病の改善に効果があるのでしょう?
温泉はうつ病に良い
温泉はうつ病に良いと言うことを以前にお知らせしましたが、読んでくださったでしょうか?
詳しく見る ⇒ ⇒ 温泉はうつ病に良い
温泉が健康に良いことは良く知られていますが、温泉の療養効果は近代医学においても高く評価され、
多くの疾患で温泉療法が取り入れられています。
温泉の効能にうつ病が加えられた
温泉の効能は、温泉の壁に貼っているのを見たことがあると思いますが、
温泉分析書に、「効能」あるいは「適応症」として記載されています。
温泉の効能には、
- 一般的適応症
- 泉質別適応症
の2つがあり、ここに記載されていることは科学的根拠にもとづいて環境庁が決めたものです。
一般的適応症
一般的適応症とは入浴によって効果が得られる一般的な温泉に入浴することで得られる効果で、特に泉質にかかわらず得られる効果のことですが、
それには、
- 疲労回復
- 健康増進
- 関節症
- 腰痛症
- 神経痛
- 末梢循環障害
- 胃腸機能の低下
- 病後回復期
などがありますが、
平成26年7月1日付けで温泉の適応症が刷新され、
- 自律神経不安定症
- ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)
が新たに加わったのです。
すなわち、
温泉に入ることでうつ病の改善が期待できる
ということが明記されたのです。
泉質別適応症
泉質別適応症とは、温泉法という日本の法律により泉質別に効能が定められています。
具体的には、
- 単純温泉 : 自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
- 塩化物泉 : 切り傷、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
- 炭酸水素塩泉 : 切り傷、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症
- 硫酸塩泉 : 切り傷、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
- 二酸化炭素泉 : 切り傷、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症
- 酸性泉 : アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症
- 硫黄泉 : アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症
- 放射能泉 : 痛風、関節リウマチ、強直性脊椎炎など
ということで、
泉質別効能にもうつ病が記載されるようになったのです。
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うつ病に効果がある温泉
温泉の一般効能と泉質別効能にうつ病が記載されるようになったのです。
温泉に入れば「うつ症状の改善が期待できる」のですが、
泉質では、
- 単純温泉 : 自律神経不安定症、うつ状態
- 塩化物泉 : うつ状態
- 硫酸塩泉 : うつ状態
- 二酸化炭素泉 : 自律神経不安定症
ということから、
一般適応症と泉質適応症を組み合わせて考えれば、
- 温泉に入ればうつ病が改善される
- 単純温泉、塩化物泉、硫黄塩泉に入ればうつ病が改善される
ということになります。
温泉の泉質からピックアップしてみますと、
- 玉川温泉(秋田県) : 酸性-含二酸化炭素-塩化物泉
- 初谷温泉(長野県) : 含二酸化炭素-炭酸水素塩泉
- 湯屋温泉(岐阜県) : 含二酸化炭素-塩化物泉
- 花山温泉 薬師の湯(和歌山県) : 含二酸化炭素-塩化物・炭酸水素塩泉
というところが候補ではないかと思います。
温泉ネットの推薦するうつ病に効果がある温泉
日本温泉ネットワーク(温泉ネット)というものがあります。
温泉ネットは、国内の2.798湯を網羅する日本最大級の温泉情報のサイトだと思うのですが(ただし、運営者は不明)、
温泉ネットでは、
うつ病や不眠症に効果が期待できる温泉
をリストアップしています。
温泉ネットワーク ⇒ うつ病に効果がある温泉
リストアップの基準は不明なのですが、
国内の29湯ほどを、
うつ・不眠症に効果がある温泉
としていますから参考にされてはいかがでしょうか?
温泉だけでなくお風呂に入っても、
ストレスが解消され自律神経のバランスが回復します。
うつ病の原因の1つはストレスですから、温泉やお風呂に入浴することはうつ症状の改善に効果があるのです。
温浴のうつ症状の改善のその他の効果についてはまだ完全に解明されていませんが、
アメリカのウイスコンシン大学のグループは、
全身の温熱療法がうつ病に有効だとの研究成果を発表しています。
詳しく見る ⇒ うつ病の症状が温熱療法で改善
体表全体を温めることによってうつ症状が改善したというのです。
温浴によるうつ症状の改善には温泉に行かなくても自宅での入浴でも自律神経の働きのバランスをよくする効果があるとされています。
温浴療法では、副交感神経系優位したリラックス状態になることが効果的ですがら、
40度以下の「やや温めのお湯」にゆっくりと浸かるのが効果的でしょう。
42度以上の熱いお湯では交感神経が興奮した状態になり、
血圧や心拍数も上がりますから効果的ではないのです。
今晩はゆっくり温めのお風呂に入ってみませんか?
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