糖質制限でうつ病が治った話という漫画をご覧になりましたか?
この漫画は、草木さんという漫画家が自分のうつ病の闘病記を描いたものです。
草木さんは、糖質制限により3年来のうつ病が薬も飲まずに治ったというのです。
起きられないようなうつ病の症状が、
1ヵ月の糖質制限でうつ病が治った
というのです。
白黒だった世界が天然色になった!
といっています。
無料で読むことができますから一度読んでみて下さい。
目次
糖質制限でうつ病が治った
この漫画は、草木さんという漫画家が自分のうつ病の闘病記をつづったものです。
無料で読むことができますが、まずは簡単に説明しましょう。
糖質制限でうつ病が治った話
詳しく見る ⇒ コチラ
作者は「草木さん」という方ですが、どうも女性の方のようです。
草木さんのうつ病の経緯は、
2011年の時点で、大学の授業に出る以外は布団の上で休んでいるような状態で、、
2012年の春頃に布団から起きられない状態になり、
2014年の4月に糖質制限を開始し5月頃に病気が治りました。
と書いています。
2011年から2014年まで、少なくても3年間はうつ病だったそうです。
- その間の記憶はほとんどない
- ほとんど布団の上で過ごしていた
と、書いています。
2011年には既に布団から出られない状態でしたと書いていますからその前からうつ病だったのでしょうが、
実は、高校生の頃からずっと希死念慮はあって、おそらくうつ病だった期間は本当はもっと長いのではないかと思います。
特に冬期になると調子が悪く、夏よりも偏差値のスコアが5くらい低下したりしていました。
高校生の頃から希死念慮があったということですから、かなり長いうつ病歴です。
そして、冬に悪化する季節性うつ病です。
特に高校生や学生では、期末テスト、冬休みなどの大きな変化があります。
冬休みに家に閉じこもって過ごし、
休み明けに学校に行けなくなってしまった
というパターンが多いのです。
草木さんのうつ病は過食と過眠
草木さんのうつ病の特徴は、
- 過食
- 過眠
だったそうです。
体が重くて布団から出られないときにも食事は欠かさず、
- 食べるときには吐き気がするまで食べる
ような過食!
そして過眠。
- 1日の睡眠時間が9時間から12時間
- 16時間眠り続けることも
- 起きて直ぐに寝てしまう
というような繰り返しだったのだそうです。
そして、昼夜逆転の生活。
そして常に、
自殺願望
があったといいます。
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抗うつ薬の薬物療法も効果なし
うつ病になって最初の一年は自宅で静養。
つづく1年間は薬物療法。
服用していた抗うつ薬は、
- トレドミン
- リチオマール
だったそうです。
トレドミンは、第4世代の抗うつ薬といわれ、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)に分類される薬です。
セロトニンとノルアドレナリン両方の再取り込みを阻害してセロトニンとノルアドレナリンの血中濃度を高める作用により効果を現わす抗うつ薬です。
リチオマールは、うつ状態と躁状態をくり返す躁うつ病の治療薬で、躁状態とうつ状態の波を小さくして、うつ状態にも効果がある薬で、自殺予防効果も立証されています。
- 病院に行くときには登山に行くような気分
で、薬物療法は全く効果がなかったそうです、、、、。
糖質制限との出会い
糖質制限に出会ったのは、
- 父親が糖尿病だったから
だったそうです。
糖質制限はもともと、糖尿病の治療法で、最近非常に話題になっています。
糖尿病は血糖値(血液の中の糖分)が上がってしまう病気です。
血液中の糖質は食事の炭水化物(糖質)によるものですから、
糖質制限とは、
炭水化物(糖質)の食べ過ぎを抑えて血糖値を下げる
という考え方なのです。
そのお父さんが、
「うつ病が治ったと書いてあるよ」
として渡してくれた本が、
『炭水化物が人類を滅ぼす』
という本だったのです。
この本は、夏井 睦氏が書かれた本ですが、夏井氏は昨今の糖質制限ブームの陰の火付け役としても知られているひとで、
糖尿病の糖質制限療法の第一人者である江部康二氏とも親交があり、
- 栄養素としての糖質の性質
- 人類の糖質摂取の歴史
- 糖質セイゲニストとしての体験談
などをつづったものですが、
- 人間は農業により穀物に支配されるようになった
- 穀物は人類を飢えから救った神だが現代社会に疾患をもたらした悪神だ
- 米とパンは嗜好品を通り越して糖質中毒とでもいうべき有害なもの
など、興味深い記述が多数あります。
しかし、
糖質制限を始めようと思う人の教科書というよりは、
糖質制限をより深く科学的に掘り下げていきたい人用の本であるのではないかと思います。
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抗うつ薬をやめて糖質制限を開始
そんな草木さん、
- うつ病が治る保証は何一つなかったが、、
- 良い結果になればラッキー、、
- どうせ死んでいるような状態だし、、
ということで、
抗うつ薬の服用を止め、糖質制限を始めた
のです。
食べたものは、
- できるだけ炭水化物を少なく
- 肉、魚、卵、野菜などを積極的に食べる
という、簡単なものです。
これは、MEC食といわれる小児てんかんの食事療法でもおこなわれていた食事療法だそうです。
最初の1週間は、
- ご飯やうどん、パンを食べてくてしかたがなかった
そうなのですが、
- 肉を食べまくった
そうなんです。
しかし体重が-5kgと減量!
そしてうつ病が治った!!
糖質制限を初めて1ヵ月目、
- 体が軽く!
- 慢性化していた肩こりがなくなった!!
- 体の節々の痛みがなくなった!!!
そしてなによりも、
白黒だった世界が天然色に変わった!!
のだそうです。
どうして糖質制限でうつ病が治るのか
その後、
- 社会復帰のために半年間の肉体労働のアルバイト
をしたのですが糖質制限で体力がついていたので苦しくなく、
- 大学に復学
- 卒業論文も書いて卒業
と、完全にうつ病が完治したのです。
うつ病と糖質制限の関係はまだ全てが解明されているわけではありません。
しかし、
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センターによると、
糖尿病とうつ病の併発について調べた調査研究では、
- 糖尿病患者でうつ病を併発している人 : 11.4%、
- 糖尿病患者でうつ病の疑いのある人 : 31.0%
であると報告され、うつ病と糖尿病は密接な関係があるのです。
草木さんの漫画へに、
なぜ、糖質制限によるうつ病治療がこんなに知られていないのだろうと
疑問に思うくらい、私には効き目がありました。
とコメントしている方も多くいました。
実際に糖質制限でうつ病の治療をおこなっているクリニックもあるようです。
崇高クリニックは、元々糖尿病などの生活習慣病の治療を専門にしていたのですが、糖尿病患者ではうつ病を併発している人が非常に多く、うつ病の治療も開始したのだそうです。
崇高クリニックでは糖質制限を主体とした独自の食事療法で多くのうつ病患者2~4週間で劇的に改善しているそうです。