土に触れるとうつ病が改善する

最近FaceBookで、

裸足ウオーキングでうつ病改善する

という話題がヒートアップしていますがご存じですか?

裸足で土に触れると土の微生物がうつ病を改善するというのです。

近直の50年間にうつ病が増加した背景には土に接する機会が減ったからだという論文があります。

園芸療法をご存じですか?

園芸療法はうつ病などの精神疾患の改善効果があるとして多くの医療施設で取り入れられています。

土いじりは脳内セロトニンを活性化させ、こころを落ち着けるのです。

あなたも土に触れていませんか?

Sponsored Link

土に触れるとうつ病が改善する

最近、FaceBookで、「裸足ウオーキングでうつ病改善」という話題がヒートアップしています。

これは、“吉野剛の裸足ランニング”などで取り上げられた、

An unexpected explanation for the rise of depression

という論文が根拠になっているようです。

裸足ランニング

詳しく読む ⇒ 原著論文

 

もともと話の始まりは、

2011年に発表された、

最近の50年間にうつ病や学習障害などの患者が増加したのは人々が土に触れなくなったからだ

という研究論文によるのです。

Studies show our lack of physical contact with the planet could be linked to the increase in depression and learnings disorders in the past 50 years.

詳しく読む ⇒ 原著論文

 

この研究論文を発表したのは、

イギリスのブリストル大学のクリス・ロウリー教授らが2011年に精神医学の科学雑誌に発表したもので、

土壌に生息するmycobacterium vaccaeという微生物が抗うつ剤と同じような効果を示す

ということが分かったというのです。

 

研究グループは、

がん治療においてこの微生物を投与された患者ががんの症状が改善しただけでなく精神状態も改善したということから、

微生物の投与によって脳内セロトニン濃度が上昇したのではないかとの仮説を立て、

 

マウスにこの微生物を投与したところ、

マウスのサイトカインが上昇してストレスが緩和された

ということが分かり、

  1. 微生物を投与
  2. 微生物がサイトカインを分泌
  3. サイトカインが脳内でセロトニンの分泌を促進
  4. 精神状態が緩和した
  5. Mycobacterium vaccaeはうつ病を改善した

と推論したのです。

どうして結核菌やライ菌をがん患者に投与するのか?

Mycobacterium vaccaeというのは、マイコバクテリウム属のことで、結核菌群やライ菌群などが含まれる細菌のグループです。

どうして結核菌やライ菌をがん患者に投与するのか?

とお思いでしょうが、

丸山ワクチンをご存じですか?

丸山ワクチンは、ヒト結核菌から抽出されたものですし、BCGワクチンはウシの結核菌の感染力を弱めたものです。

Mycobacterium vaccaeをがん患者に投与したというのも、丸山ワクチンやBCGワクチンと同じように、免疫力を強化する目的で使われたのでしょう。

 

Mycobacterium vaccaeを用いた治療により脳内のセロトニン分泌を促すことが分かったのですが、

研究グループのロウリー博士は、

Mycobacterium vaccaeが脳内のセロトニンを増やすことは分かったが「メカニズムについては不明でさらなる研究が必要だ」と述べています。

残念ながら、その後の進捗はないようです。


Sponsored Link

土に触れるガーデニングはうつ病を改善する

吉野剛さんは、「裸足ランニング」を国内に限らず世界で行おうと実践しているのですが、

土に触れるとうつ病が改善する

とはいっても、都市部に住む方には少々無理な話です。

 

前にもお話ししましたが、

うつ病の療法に、

園芸療法

というのがあるのですがご存じですか?

園芸療法とは、読んでそのまま、ガーデニングを楽しむ療法です。

 

東京大学とイギリスの大学の研究グループは、

ガーデニングがうつ症状を解消させることを世界で初めて科学的に立証できた

と発表しています。

詳しく読む ⇒ ガーデニングによる園芸療法はうつ病に良い

 

土いじりを楽しむ園芸療法は、

  • うつ症状の低下させる
  • 不安症状の低下させる
  • ストレスの低下させる

ということで、入院施設のある医療施設で実施され園芸療法、日本園芸療法学会と園芸療法士資格認定制度も設立され

花や緑は人々の心を和ませ、安らぎや快感、活力などを与えることから、
うつ病などの精神疾患の改善において園芸療法は積極的に活用されるべき療法

だとしています。

 

園芸療法の効果については、

  1. 太陽の光を浴びる
  2. 土に触れる
  3. 緑を見る

ことによって、

  1. ストレスが解消され
  2. 太陽の光を浴びることによりセロトニンの分泌が促進され、
  3. セロトニンは気持ちを落ち着け安心感をえる

としているのですが、

 

イギリスにおいておこなわれた研究では、

週に20分のガーデニングは週に20分のウオーキングと同じくらい心理的ストレスを減らす

ということが明らかになっています。

 

 

 

 

あなたも外に出て土に触れてみませんか?


Sponsored Link

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ