うつ病の再発を予防するには

うつ病は再発しやすく、

厚生労働省ではうつ病の再発率は60%で、

再発、再々発と繰り返すごとに再発率がさらに高まると注意しています。

うつ病の再発を予測することは非常に難しいのですが、

アメリカの研究グループは、

写真を使ってうつ病の再発を予測するシステムを開発しました。

この研究成果を活用すれば、うつ病の再発を予防できる可能性があります。

うつ病の再発を予防するにはポジティブ思考が大事なようです。

 

Sponsored Link

 

うつ病の再発を予測できる

うつ病は再発しやすい病期です。

アメリカでは、過去にうつ病に罹患した人の8割が、再び発症する可能性があると言われています。

しかし、うつ病の再発を予測することは、非常に難しいのですが、

アメリカのビンガムトン大学の研究グループは、

写真を用いてうつ病の再発を予測する診断法を開発したと発表しました。

Attention to angry faces can predict future depression

BINGHAMTON, NY – Up to 80 percent of individuals with a past history of depression will get depressed again in the future. However, little is known about the specific factors that put these people at risk. New research suggests that it may be due to the things you pay attention to in your life.

 

この研究では、

  1. 過去にうつ病の経験がある女性 : 60人
  2. 過去にうつ病の経験がない女性 : 100人

を対象に、

  • 自然な表情の写真
  • 怒った表情の写真
  • 悲しい表情の写真
  • 幸せな表情の写真

%e3%81%86%e3%81%a4%e7%97%85%e3%81%ae%e5%86%8d%e7%99%ba%e3%82%92%e8%a8%ba%e6%96%ad

を、繰り返しパソコンのディスプレーに表示させ、

 視線追跡装置を使ってどちらの写真を最初に見るのかを調べた

のです。

%e3%81%86%e3%81%a4%e7%97%85%e3%81%ae%e8%a8%ba%e6%96%ad

詳しく見る ⇒ YouTube/BinghamtonUniversity

その結果、

過去にうつ病を罹患した女性では

最初に怒った表情の写真を見る女性が多い傾向が分かった

のです。

 

さらに、

2年間に亘る追跡調査でうつ病の再発を調べたところ、

  • 過去にうつ病になった女性で、
  • 怒った表情を最初に見る傾向が強かった女性が、

最もうつ病を再発しやすかったことが判明したのです。

 

研究グループでは、

怒った表情を最初に見る傾向が強かった女性では、外出時にも同じような怒った表情に注意が向く傾向があり、怒った表情ばかりを意識することによって、常に心理的な圧迫を受けていることが多く、うつ病の再発率が高まるのではないかと推察しています。

さらに、

このような怒った表情に意識傾向があるヒトにおいては、コンピュータゲームなどを用いた治療が有効で、不安心理を改善する効果があり、うつ病の再発防止にも有効ではないかと考えられています。


Sponsored Link

うつ病の再発を予防するには

うつ病は、いちどは回復しても、再発しやすい病気です。

厚生労働省は、

うつ病の再発率は60%もあり、再発、再々発と繰り返すごとに再発率は上がっていくとしています。

うつ病は早期発見が重要

うつ病は、非常に難しい病気ですが、

早期に発見し、早期に治療を開始するほど回復が早いと言われています。

うつ病はの回復は、一進一退を繰り返しながら回復へと向かっていきます。

未治療でも6~12ヵ月程で自然に回復していくとも言われていますが、早期に治療を開始すれば3~6ヵ月で回復することが多いといわれています。

しかし、反面、とても再発しやすい病気なのです。

再発予防には1~2年は注意しよう

うつ病の病期を大きく分ければ、

  1. 急性期
  2. 回復期
  3. 再発予防期

に分けられます。

うつ病の再発を防ぐには、

回復期で通常の生活に戻った時が一番重要なのです。

  • 早く治りたい!
  • 仕事に復帰をしたい!

と、気持は焦ることでしょうが、焦って無理をすることが再発を高めてしまうのです。

復職を急いで再発してしまうことが一番多いのです。

 

再発予防期は1~2年以上あると言われています。

この期間も医者に服薬を指示されていたら、症状が改善したといって勝手に服薬を辞めてしまうことは再発率を高めてしまいます。

うつ病の各物療方では、薬を止められなくなる心配する人も多いのですが、抗うつ薬は習慣性になったりすることはないのです。

再発予防期には、過労やストレスを避け、充分に時間を十分にかけながら、主治医と相談し治療や薬の服用を続けていくことが大切なのです。

 

薬を止めるには主治医とも相談しながら、積極的に外に出て運動をしたり、サークル活動に参加したりして、

  • ストレスの解消法
  • 対人関係の処し方

を習得することが大事なのです。

 

今回紹介した、アメリカのビンガムトン大学の研究成績から明らかなように、

ネガティブ思考はストレスを溜めやすく、うつ病を再発してしまう可能性が高いのです。

怒った顔ばかり気にせず、笑顔に務めて下さい。

前にもご紹介したのですが、「心配事の9割は起こらない」のです。

先々のことを心配せずに、今を大事にして生活していくことが大切なのです。


Sponsored Link

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ