うつ病に併発する不安障害には発酵食品が良い
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。
今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
- 周りの人から笑われたらどうしよう
- 人前で失敗して恥ずかしい思いをしたらどうしよう
こんな不安を感じることはありませんか?
日常生活で不安を感じることは誰にでもあるのですが、
人前などで過剰に恐怖を感じてしまうのが不安障害です。
不安障害はうつ病患者の約4割で併発しているが見逃されていることが多いというのです。
このような、
「他者から悪い評価を受けるのではないか」
という恐れが社会不安障害の根底にはあります。
そして、この感情から付随して様々な精神症状、身体症状が生じてくるのです。
アメリカの研究グループは、
- 発酵食品をたくさん食べている人は不安障害が少ない
- 神経質な人ほど発酵食品の効果があった
と報告していますす。
発酵食品はプロバイオテクスといわれうつ病の予防にも効果的なのです。
あなたは発酵食品をたくさん食べていますか?
うつ病に併発する不安障害とは
不安障害はうつ病の約4割に併発しながら見逃されていることが多いといわれています。
不安障害(社会不安障害と呼ばれることもあります)いうのは、
- 他人から悪く思われたらどうしよう、、、、
- 人前で失敗したらどうしよう、、、
というような不安な気持ちが高じて、
- 人前などで過剰に恐怖を感じてしまう症状
のことです。
難しい言葉で言えば、「他人からの否定的評価に対する恐れ」というものです。
誰でも、
- 皆の前で失敗したらどうしよう、、、
- 失敗して笑われたらどうしよう、、、
- 皆に笑われたらどうしよう、、、
というような不安な気持ちを抱くことは日常生活でしばしばあるのですが、
その不安な気持ちが、
他者から悪い評価を受けるのではないかという恐怖になって、精神的、身体的な症状が生じてしまうのです。
不安障害では、
- 過剰な緊張や恐怖
- 人前に出ないようになる回避行動
- 自分は生きている価値がないという自己評価の低下
などの症状が見られ、
- 声が震えるて話せない
- 顔がひきつる
- 顔が赤くなる
- 動悸や胸騒ぎが激しい
- 過呼吸や息切れ
- 体の震え
- 発汗(冷や汗)
- 腹痛や下痢
などの身体的な異常を伴うこともしばしばです。
不安障害はうつ病に併発する
うつ病は他の精神障害を併発することが多い病気です。
アメリカにおいて、うつ病患者40,000人を対象にした大規模な疫学調査では、
- うつ病患者の4割以上に不安障害が認められ
- その不安障害がさらに気分障害などを併発する頻度は70%
と報告されているのです。
国内の調査でも、多くのうつ病患者で不安障害を併発しているとことが確認されています。
さらに問題なのは、
うつ病患者では不安障害や気分障害の併発率が非常に高いにもかかわらず、不安障害の併発を見逃したままうつ病の治療がおこなわれているのだといわれています。
不安障害には、
- パニック障害
- 社交不安障害
- 強迫性障害
- 全般性不安障害
- 心的外傷後ストレス障害
などの5種類があるのですが、これについてはまた改めてご説明しましょう。
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不安障害には発酵食品が良い
うつ病で不安障害の併発を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?
海外の興味ある研究成績があります。
発酵食品を多く食べていた人は不安障害になりにくい
というのです。
Decreased social anxiety among young adults who eat fermented foods.
A possible connection between fermented foods, which contain probiotics, and social anxiety symptoms, is the focus of recent study. The study is just the first in a series that the researchers have planned to continue exploring the mind-gut connection, including another examination of the data to see whether a correlation exists between fermented food intake and autism symptoms.
くわしく見る ⇒ 原著論文
この研究はアメリカのメリーランド大学の研究グループがおこなったものですが、
心理学コースを受講する700名の学生を対象に、
過去30日間における、
- 発酵食品を食べた量
- 野菜を食べた量
- 運動の頻度
をアンケート調査したのですが、
- より多くの発酵食品を食べた人ほど社会不安が低かった
- 発酵食品の効果は神経質な人ほど効果が明らかだった
ということが分かったというのです。
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プロバイオテクスはうつ病に良い
この調査における発酵食品としてはザワークラフトが上がられています。
ザワークラフトはキャベツを発酵させた食品ですが、
日本には多くの発酵食品が有ります。
- 味噌
- 醤油
- 納豆
- ぬか漬け
- 塩から
- キムチ
などが代表的です。
これらの発酵食品には、
- 酵母菌
- 麹菌
- 乳酸菌
- 酢酸菌
- 納豆菌
などが含まれています。
これらの菌は腸内細菌のバランスを整え私達の健康維持に重要な働きをしてくれるのです。
このような、
腸内細菌のバランスを整えてくれる菌を含む食品がプロバイオテクスといわれるのです。
プロバイオテクスについては、
「カルピスなどのプロバイオティクスはうつ病に良い」という頁でご説明したので読んでいただけたでしょうか?
プロバイオテクスにはストレスを緩和するセロトニンを作る働きがあるのです。
詳しく読む ⇒ プロバイオテクスはうつ病に良い
今日ご紹介した論文は、
発酵食品であるプロバイオティクスが腸内の環境を整えている可能性が高く、腸の変化が不安障害に影響を与える可能性がある
というのです。
- うつ病の予防
- 不安障害の併発予防
のために発酵食品を摂ってみませんか?
納豆やぬか漬けが苦手というのであればサプリメントで取るのも良い方法です。
私が飲んでいるのはカルグルトです。
お試し価格900円で30日間だけでも飲んでみたらいかがでしょうか?