憂うつな気分になったらうつ病なのか?
今日もご覧になっていただきありありがとうございます。
臨床の経験はないのですが20年以上にわたって製薬会社で新薬の研究開発を行っていた医学博士の けんぞう です。
今日も科学的根拠に基づいた精神疾患関連の情報をお伝えいたします。
はじめに
うつ病は、
- 気分が強く落ち込み憂うつになる
- やる気が出ない
などの精神的な症状や、
- 眠れない
- 疲れやすい
- 体がだるい
などの身体的な症状が現れる気分障害といわれるなかの1つです。
コロナ禍で憂うつな気分になったりやる気が出ない人も増えているのですが、
憂うつな気分になったらうつ病なのでしょうか?
憂うつな気分だけではうつ病ではない
厚生労働省は、
うつ病は、
- 憂うつで一日中気分が落ち込んでいる
- 何をしても楽しめない
といった精神症状と、
- 眠れない
- 食欲がない
- 疲れやすい
といった身体症状が現れ、
日常生活に大きな支障が生じている場合にはうつ病の可能性があり、
一生涯のなかで15%程度の人がうつ病になる
と述べています。
コロナ禍の中で、
- 一日中気分が落ち込んでいる
- 何をしても楽しめない
といった気分になる人が増えているのですが、
憂うつな気分になったらうつ病なのでしょうか?
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うつ病では精神症状と身体症状が現れる
一生涯のなかでかかる15%の人がかかるといわれているうつ病、
憂うつな気分になったらうつ病なのでしょうか?
心療内科医で東京はなクリニック 院長の興梠 真紀氏は、
うつ病になったときの精神症状について、
うつ病では「知、情、意」の精神症状が現れると述べています。
「知」:思考や理解力、判断力が低下する
「情」:感情や感覚が鈍る
「意」:やる気がおきない
また主な身体症状としては、
- 寝付けず目が早く覚める
- お腹がすかない
- 頭痛や肩の痛み
- 何でもないのに涙が出る
- だるくて疲れやすい
- 大きく息を吸い込めない
が見られるとしています。
うつ病にはうつ病になる背景がある
15%程度の人が生涯に一度はうつ病になると言われているのですが、
どのようなときにうつ病になるのでしょうか?
多くの場合、
うつ病の「精神症状」や「身体症状」が出る前には、
ストレスのかかる出来事を経験しているといわれています。
ストレスのかかる出来事とは、
- 睡眠時間を削ってまで仕事をし続けた
- 介護や育児、家事などをほぼひとりでやっていた
- 自分に合わない仕事などをやり続けた
- 長く抑圧し続けたトラウマを持っている
- 就職や結婚、引っ越しなど大きな環境変化があった
- 職場での昇進や抜擢により仕事の責任が重くなった
などのようなものです。
さらに、このようなことやもっと些細なことがいくつも重なり合ってストレスになることも考えられるのです。
あなたは最近こんな経験をしたことがありましたか?
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まとめ
憂うつな気分はうつ病の精神症状の1つです。
しかしうつ病では精神症状と供に身体的症状も現れます。
あなたには気になる身体的症状がありますか?
そしてうつ病の背景には、
ストレスがかかる出来事という背景もあるのです。
憂うつな気分になったからといってすぐにうつ病だと考えるのは早計なのです。