4つの言葉でうつ状態を診断できる
WHOの報告では世界では人口のおよそ4.4%がうつ病を罹患しており、
なかでもアメリカでは5.9%がうつ病と診断されアメリカ人の20人に1人がうつ病を患っているといわれています。
日本におけるうつ病患者は全世界と比較して少ないと言われているのですが、
厚生労働省が3年ごとにおこなっている「患者調査」によれば、
平成26年に医療機関を受療したうつ病・躁うつ病の総患者数は112万人と報告されており、
日本人におけるうつ病の生涯有病率が3~7%といわれています。
詳しく読む ⇒ 厚労省・うつ病患者数
うつ病の診断ではアメリカ精神病学会の診断基準を用い、
最近の2週間において継続して、
- 眠れない
- 食欲がない
- 気分が落ち込んでいる
- 何をしても楽しさを感じない
- 、、、
など、9項目の内の5項目以上が該当すればうつ病と判定されるのです。
詳しく読む ⇒ 日本うつ病学会の診断基準
うつ病では早期発見、早期治療開始が効果的なのですが、
多の疾患におけるような、
- 高血圧では : 収縮時血圧が140mmHg以上
- 糖尿病では : 空腹時血糖値が126mg/dl以上
のような客観的な診断基準がないため、
- 医師の経験や習熟
- 患者の答え方
で診断が左右されるとも言われているのです。
4つの言葉でうつ状態を診断できる
アメリカではうつ病の有病率が非常に高いのですが、
2015年までの10年間で12歳か~17歳までの子供のうつ病の割合が高まり、10代の女子の自殺率が過去40年で最高に達して問題になっています。
アメリカにおいてもうつ病の診断では、精神障害の診断と統計マニュアル(DMS-5)が使用されているのですが、
うつ状態を4つの言葉で診断できる
という報告が話題をよんでいます。
Is you/your loved one’s mental state having an impact on the person’s ability to:
1)Live 2)Laugh 3)Learn 4)Love
この報告は、
アメリカのサイエンスメディア「Science Alert」に発表されたもので、
Lで始まる4つの言葉でうつ状態にあるかがわかる
というのです。
These 4 Short L-Words Can Help Reveal if You or Someone You Love Might Be Depressed
詳しく読む ⇒ ScienceAlert
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うつ状態を診断できる4つの言葉とは
アメリカで10代女子の自殺率が過去40年で最高に達するなど、若い年齢層のうつ病の発症が深刻な問題で、
ニューヨークでは、25万人の民間ボランティアの訓練も始まっているのですが、
Lの文字で始まる4つの単語でうつ状態を判断できる
としているのです。
その4つの単語とは、
- Live : 生活する
- Laugh : 笑う
- Learn : 学ぶ
- Love : 愛する
の4つだそうです。
DMS-5の診断基準では、
- 抑うつ気分
- 興味や喜びがなくなる
- 食欲の減退や増加
- 不眠や睡眠過多
- イライラ感
- 疲労感や気力の減退
- 罪悪感を感じる
- 思考力や集中力の低下
- 自殺したい気分
について、
- 1~2で少なくとも1つ
- 3~9と合わせて5つ以上
が該当すれば うつ病と診断されるのです。
しかし、「Science Alert」に発表されたように、
- 生活の意欲がない
- 笑う意欲がない
- 学ぶ意欲がない
- 愛する意欲がない
という簡単なことを判断するだけで、
- うつ状態にある
- うつ病の危険がある
ことを簡単に判断できるのだそうです。
うつ病を自己診断するサイトもあるのですが、その前に4つの言葉で診断してみてください。
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