あなたはうつ病ではないかもしれません
あなたは本当にうつ病ですか?
現在の私だって、
- 気分が落ち込んでいる
- 興味や喜びが感じられない
- 食欲がない
- 良く眠れない
- 倦怠感がある
- 物事に集中できない
というようなことがしばしばです。
でも、心療内科の問診で、
- 最近は気分が落ち込んでいる
- 最近は興味や喜びが感じられない
- 最近は食欲がない
- 最近は良く眠れない
- 最近は倦怠感がある
- 最近は物事に集中できない
と答えれば、
- 軽いうつ病かもしれませんね、、、
と診断されて抗うつ薬を処方されてしまうかもしれないのです。
あなたは本当にうつ病ですか?
うつ病になるのは簡単です!
うつ病になるのは簡単です。
心療内科に行って、
- 良く眠れません、、
- 食欲もないのです、、
- なんだかやる気がでない、、
- 何をやっても楽しく感じません、、
- 他人と接するのがおっくうです、、
こんなことを言ってみてください。
お医者さんは、
- んん、、。軽いうつ病かもしれません。
- 抗うつ薬を処方しますからしばらく飲んでみてください。
はい、これであなたはうつ病です。
2週間後に再び受診して、
また、このように言ってください、
- やっぱりやる気が出ません。
- なんだか良く眠れないのです。
- 仕事にも集中できないし、、、。
するとお医者さんは、
- じゃあ、薬を少し増やしてみましょう。
- ついでに、この薬も飲んでみてください。
これで、あなたは立派なうつ病になれました。
うつ病の診断は問診だけ
多くの疾患があり、それぞれの診断基準があります。
- がんは細胞診断や画像診断
- 糖尿病は血糖値
- 高血圧は血圧の値
- 痴呆症は脳のMRI
- アルツハイマー病は脳のアミロイドβやMRI
- リウマチはリウマチ因子や抗体の検出
など、様々な特異的な診断基準(方法)があります。
しかし、うつ病の診断は問診だけなのです。
くわしく見る ⇒ 日本うつ病学会
現在、うつ病の診断でつかわれているのは米国精神医学会のDMS(精神疾患の診断・統計マニュアル)で、世界中の精神科医のバイブルもいえるのです。
DMSは1980年に作られたのですが、DMS-Ⅱ、DMS-Ⅲと改訂され、現在は2013年5月に改訂されたDMS-Ⅴがつかわれています。
DMS-Ⅲでは「症状による診断」へと大きく変わり、DMS-Ⅴでは症状の質問項目を一つひとつ当てはめていく誰でも機械的に診察できるように簡略化されています。
具体的には、
- 落ち込んだ気分がある
- ものごとに興味や喜びが感じられない
- 食欲の増加か減少
- 不眠か過眠
- 強い焦燥感または運動の静止
- 疲労感や気力の低下
- 無価値感、または過剰・不適切な罪責感
- 考えがまとまらなかったり集中力が低下する
- 死にたいと思ったりすることがある
ということが、
最近の2週間で5項目以上あればうつ病と診断されるのです。
詳しく見る ⇒ うつ病のお薦めの自己診断サイト
現在の私だって、
- 気分が落ち込んでいる
- 興味や喜びが感じられない
- 食欲がない
- 良く眠れない
- 倦怠感がある
- 物事に集中できない
ことがありますから、
心療内科で問診を受ければうつ病と診断されるでしょ、、、
残念ながら、うつ病は精神的な疾患ですから数字化するような診断基準はないのです。
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うつ病は心の風邪ではない
厚労省の平成23年度の調査で「うつ病で医療機関を受診している患者は100万人」を超え、現在ではさらに増えています。
公務員の統計では、国家公務員、地方公務員の約1%程度がうつ病などの精神疾患で休職しているそうです。
そして残業や精神的ストレスが多いIT企業では3%程度がうつ病などで休職していると言われています。
うつ病の患者数は15年ほどで2倍以上に増加しているのですが、
これは製薬会社の啓発キャンペーンに影響されたといわれています。
日本におけるうつ病の患者数は、1999年まで40万人程度で横ばいだったのですが、
ノバルティス社のパキシルの発売を契機に患者数が急増し、2002年には70万人を超え、2005年には2倍以上となる92万人に達したのです。
同時に、ノバルティス社の抗うつ薬パキシルの売上げは発売後10余年で5倍以上に伸びているのです。
うつ病は心の風邪ではない
この背景には、ノバルテス社の
うつ病は心の風邪
というキャンペーンに影響されたということが明白だと言われています。
この異常なうつ病患者数の増加は、
日本だけでなく、アメリカ、イギリス、北欧、南米、中国でも同じ現象が確認されています。
これは、「疾病喧伝(びょうきけんでん)」といわれます。
病気喧伝とは、製薬会社や精神科医、また他の専門家あるいは消費者団体などが、市場を拡大するために、販売したり治療法を伝える目的で、病気の診断に用いる境界を拡大したり、そのような啓発を市民に宣伝することに対する、蔑称である。 Wikipediaによる
製薬会社の「うつ病は心の風邪」というキャンペーンにより、精神科を受診する抵抗性が解除され、以前なら病気とは感じなかった人までが抵抗なく精神科を受診するようになり、
さらに、
精神科医も気軽にノバルテス社の抗うつ薬・パキシルを処方したためなのです。
“ゆううつ”も診断しだいで“うつ病”になるでも書いたのですが、
うつ病の診断基準となっているDSM-Ⅳの作成責任者であるアレン・フランセス氏は、
「DSM-Ⅴ」による診断では本来は投薬の必要がない患者までが薬漬けになる危険性が生じている
と述べているのです。
すなわち、
本来正常であるはずの人がうつ病と診断されて可能性がある
ということなのです。
精神的疾患において、
「異常」と「正常」の線引きは素人では難しい問題
なのですが、
DSM-Ⅴにおけるうつ病の診断基準の必要条件である、
「最近2週間に感じている」という期間についても、
客観的な合理性はなくアメリカ精神医学会の識者が、
“このくらいが適当だろう”と多数決で決めたものだ
といわれています。
あなたは本当のうつ病ではないかもしれないのです。
無視することは禁物ですがもう少し自信を持ってみませんか?
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